講談社文庫<br> 箱の中

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  • サイズ 文庫判/ページ数 456p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062773256
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

「ダ・ヴィンチ」誌上でボーイズ・ラブ界の芥川賞作と謳われた不朽の名作が、ついに一般文庫に。ひりひりと灼けるような男の激情!「ダ・ヴィンチ」誌上でBL界の芥川賞作と謳われた、木原音瀬(このはら・なりせ)の不朽の名作が、ついに一般文庫に!

「本作は、愛によって人間が変化していくさま、真実の愛を知った人間が周囲の人間に影響を与えていくさまを、高い密度で表現している。」
―三浦しをん氏(解説より)

『箱の中』全編と、続篇の『檻の外』の表題作を一冊にまとめた、「箱/檻」の決定版!

堂野崇文は痴漢と間違われて逮捕されるが、冤罪を訴え最高裁まで争ったため、実刑判決を受けてしまう。入れられた雑居房は、喜多川圭や芝、柿崎、三橋といった殺人や詐欺を犯したという癖のある男たちと一緒で、堂野にはとうてい馴染めなかった。「自分も冤罪だ」という三橋に堂野は心を開くようになるが、あっけなく裏切られる。ふたたびふさぎ込んでしまった堂野。母親に請われるまま殺人犯として服役する喜多川が堂野に与えた優しさは、生まれて初めて喜多川に芽生えた「愛情」だった。

木原 音瀬[コノハラ ナリセ]
著・文・その他

内容説明

痴漢の冤罪で実刑判決を受けた堂野。収監されたくせ者ばかりの雑居房で人間不信極まった堂野は、同部屋の喜多川の無垢な優しさに救われる。それは母親に請われるまま殺人犯として服役する喜多川の、生まれて初めての「愛情」だった。『箱の中』に加え、二人の出所後を描いた『檻の外』表題作を収録した決定版。

著者等紹介

木原音瀬[コノハラナリセ]
不器用でもどかしい恋愛心情を生々しく鮮やかに描き、ボーイズラブ小説界で不動の人気を持つ。『箱の中』と続編『檻の外』は刊行時、「ダ・ヴィンチ」誌上にてBL界の芥川賞と評され、話題となった。『美しいこと』(上・下)は舞台化され好評を博し再演(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

❁かな❁

196
泣きました。BL界の芥川賞と謳われていたので気になっていた作品。純粋な愛の物語。痴漢の冤罪で逮捕された堂野は雑居房で喜多川と出逢う。『箱の中』では獄中での様子が丁寧に描かれる。愛を知らずに生きてきた喜多川の純粋無垢さにやられた。ただただ頭を撫でられたい時もある。少しずつ距離が縮まっていくのもいい。一途過ぎて激しい部分もあり重苦しい現実もある。続編のノベルス版『檻の外』より表題作掲載。出所後を描かれた『檻の外』で数回涙。「同じ雨の降っている場所にいるんだって思うぐらいいいだろ」純真な想いに胸が熱くなる。2018/02/03

ショースケ

193
読友さんのレビューを読んで興味を持った。凄まじかった…そして怖かった。冤罪で刑務所に入った堂野。そこで知り合った喜多川はある時から一方的に愛情を向けてくる。酷い生い立ちの彼を思いやるが愛情には応えられない。しかし喜多川からの獣のような愛情に屈してしまう。男ばかりの中ではそんなこともあるのかと思っていたが、刑期を終えて喜多川が探偵を使って堂野を執拗に探すところから、俄然面白くなってきた。しかしとんでもない事件が起きる。BLの範疇を超えて凄まじいミステリーだった。しかし堂野の妻が勝手過ぎるのには閉口した。2021/08/05

みっちゃん

176
目をごしごし擦りながら考える。何故私は泣いているのかと。最初の表題作はただただ痛々しい。この激しい愛着は、彼が1度も触れる事のなかった親への、友への愛情と性愛の衝動がごちゃ混ぜになっているのだと。次の章では涙目になりながら「もういいよ!止めなよ」と叫びたくなる。そして最後の「檻の外」で初めて気づく。獣のような愛情表現と、助言に耳を貸さない頑迷さに同居する無骨な優しさと誠実な人柄に。この一途すぎる「愛」が彼の生きる証なのだと。男同士とか、性愛描写とか二の次だよ、と思える心を揺さぶられる生き様がそこにはある。2021/03/26

hideko

162
初読み作家さん。 三部構成からなる長編。 痴漢の冤罪で実刑判決を受け収監された堂野。元来役所努めの真面目な性格であり、妹の縁談は破談になり、両親は地元を追われる。そんな状況でありムショ暮らしに慣れるどころかだんだん疲弊してゆく。 もう精神的にギリギリになって夜、寝床で泣いていると子供を宥めるよう頭を撫でる手が…それが喜多川だった。彼はとても無垢な男だった。次第に堂野に懐き愛を語るが堂野は受け入れることが出来ない。そして堂野は出所する。 2章目は出所後、喜多川は泣け無しの金で探偵を雇い堂野を探す。2017/10/11

ゆいまある

149
BLという先入観を捨てて読んでみてよかった。ラブシーンなのかレイプなのか微妙ではあるけど。冤罪で実刑となり、生きる希望を無くした男を、一途に愛してくれたもう一人の男。彼は愛を知らない。家庭を知らない。愛以外何も求めない。何も持たないもののただ一つの愛はこんなにも強い。愛の神エロスは死の神タナトスに勝つ。どんなに希望のない人生でも、愛するものがあれば人は生き延びられる。この一年余りにも疲れ過ぎて自分が何の為に生きているのか見失ってた。愛し方は思い出せないけど、生きる理由は思い出せたかもしれない。ありがとう。2021/05/16

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