講談社文庫<br> 瞬間移動死体 (新装版)

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講談社文庫
瞬間移動死体 (新装版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 427p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062772983
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

“ある能力”を使って殺人計画を練る男の命運は? 『七回死んだ男』と並ぶ、超能力ミステリの傑作が新装版になって登場。特殊能力を使って妻の殺害を計画する夫。
しかし、死んだのは妻ではなく、見知らぬ男だった――。
『七回死んだ男』著者が放つ、本格パズラーの傑作

妻の殺害を企むヒモも同然の婿養子。妻はロスの別荘、夫は東京の自宅。夫がある能力を使えば、完璧なアリバイが成立するはずだった。しかし、計画を実行しようとしたその時、事態は予想外の展開に。やがて別荘で見知らぬ男の死体が発見される。その驚愕の真相とは? 緻密な論理(ロジック)が織り成す本格長編パズラー。

1章 おひとりさま、決意する──犬ライフへの長い道のり
1、涙のかっぱえびせん
2、オスカルとアンドレ
3、エビちゃんアルコール中毒死事件
4、人生最大の悲劇
5、小笠原ショック!!
6、人生大改革プロジェクト

2章 相棒犬を探せ!──わくわくプレシーズン
1、アインシュタインに憧れて
2、講演料は子犬?
3、なんたってリキ丸
4、天使降臨!!

3章 おひとりさま、ママ(?)になる──犬を飼うって子育てと一緒!?
1、1日目から大号泣
2、おひとりさまに母性の目覚め
3、おバカ犬騒動記
4、犬を飼うって「子育て」と一緒

4章 湘南わんこライフ──海とわんこで人生が変わった!
1、犬と歩けば友達ができる
2、モトとれ、わんわん
3、リキが教えてくれたこと
4、イヌ充しすぎると結婚できない!?

5章 八ヶ岳わんこ物語──犬の幸せは飼い主で決まる
1、めざせ! 八ヶ岳別荘ライフ
2、ドッグカフェのオーナーになっちゃった!
3、八ヶ岳の大事件
4、犬の幸せは飼い主で決まる

6章 幸せなさよなら──リキとの最後の10日間
1、別れへのカウントダウン
2、クリスマスの誓い
3、心強い味方
4、ラスト・ニューイヤー
5、日だまりの中で
6、幸せなさよなら

7章 ペットロスにならない方法──悔いなく愛すること
1、悲しみは分けあうもの
2、嬉しかった言葉、傷ついた言葉
3、悲しくてあたりまえ!
4、悔いなく愛すること

8章 素晴らしき哉、犬との人生!──天使たちに愛をこめて
1、2代目がやって来た!
2、セカンド・バージン
3、夢の中のバトンタッチ
4、天使たちに、愛をこめて

あとがき


西澤 保彦[ニシザワ ヤスヒコ]
著・文・その他

内容説明

妻の殺害を企むヒモも同然の婿養子。妻はロスの別荘、夫は東京の自宅。夫がある能力を使えば、完璧なアリバイが成立するはずだった。しかし、計画を実行しようとしたその時、事態は予想外の展開に。やがて別荘で見知らぬ男の死体が発見される。その驚愕の真相とは?緻密な論理が織り成す本格長編パズラー。

著者等紹介

西澤保彦[ニシザワヤスヒコ]
1960年高知県生まれ。米エカード大学創作法専修卒業後、高知大学助手などを経て執筆活動に入る。『聯殺』が、第1回鮎川哲也賞の最終候補となり、’95年『解体諸因』でデビュー。SF的設定を前提としながらも、その設定の規則性を明確に定義したうえで、論理的かつ緻密に謎解きが展開する本格ミステリ作品を多数発表。ミステリファンに限らず、多くの読者を魅了してきた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

そる

224
バカバカしい系ミステリー。「○○○○○○○○殺人事件/早坂吝」に似た匂いを感じたがこっちが先だし、まだ誠意ある印象笑。文章が読みやすい、登場人物のキャラ立ちがすごい、特殊な手法を使ったとはいえミステリーが完成されてる、(屍人荘の殺人/今村昌弘にも近い)サラリと描かれる人間の心情が妙に言い得てるなどで大変おもしろかった。この方の本はまた読んでみたい!「しかし何事に於いても、人間は完全無欠な能力なんて都合のよいものを有し得ない。その不完全さこそが人間を人間たらしめているわけで、現実はそう甘かないのである。」2023/05/28

しんたろー

152
西澤さん2冊目。ミステリと超能力を一緒にするという禁断の食べ合わせを上手く料理して食べさせる西澤さんらしい作品。今回は特に語り口や台詞のやり取りがテンポの良い漫才みたいで大いに笑わされた。初期設定のテレポーテーションをするためのルールが明確で面白く、それが枷になってミステリとしても活用されているのがニクい!メインキャストの性格づけも可笑しくて、ほぼ5人だけで話を巧みに展開させているのも感心した。途中で真相が見えてしまう弱さもあるが、それでも良くできた娯楽作だし、舞台劇にしたら楽しめると思った。2017/06/21

nobby

74
テレポーテーション能力を使っての殺人計画。どれだけSF展開かと思いきや、なかなか飛ばない(笑)そのテレポートにはアルコールを口にしなくてはいけないが下戸、移動先の何かと入れ替わる、行った先では全裸で何も持参出来ない、こんな不憫なとんでもない設定が実に見事なロジックを生む。登場する人物達がフシダラな関係を重ね、あまり心地よくはないが読み進めてしまう。最終章40頁で描かれる謎解きには、身を乗り出しながら感嘆してしまいお見事!2015/08/12

kokada_jnet

64
前半の主要キャラクターどうしの、身内でのウダウダした鬱陶しい会話の連続が(狙って書いているのだろうが)、とにかく不快でたまらず、読書中断。ミステリファンにしても、SFファンにしても、現実世界でのそういう会話で大嫌いで、「論理的にストーリーが展開される」ミステリ/SFが好きになったはずなのに。なので、この本はどんな読者に向けて書いているかが、わかりません。2023/06/18

W-G

64
西澤保彦さんの作品は実はあまり読んでいないのですが、文章がすごく好きです。この軽妙な文章と設定の面白さだけで一定のクォリテイは保てちゃいますね。この作品も面白かったです。今後はもうちょっと追っていこうと思うのですが、なかなか売ってない作品も多い・・・2016/02/27

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