出版社内容情報
大沢 在昌[オオサワ アリマサ]
著・文・その他
内容説明
生まれて初めての大阪出張。二十七歳のサラリーマン坂田勇吉は、企業秘密の新製品を詰めたアタッシュケースを、手違いから堀河組というやくざに持って行かれてしまう。取り戻すには、敵対するセンバ会から取引代金の五千万円を奪わなければならない!日本一不運なサラリーマンが走る!シリーズ第一弾。
著者等紹介
大沢在昌[オオサワアリマサ]
1956年、愛知県名古屋市出身。慶應義塾大学中退。’79年、小説推理新人賞を「感傷の街角」で受賞し、デビュー。’86年、「深夜曲馬団」で日本冒険小説協会大賞最優秀短編賞。’91年、『新宿鮫』で吉川英治文学新人賞と日本推理作家協会賞長編部門。’94年、『無間人形 新宿鮫4』で直木賞。2001年、’02年に『心では重すぎる』『闇先案内人』で日本冒険小説協会大賞を連続受賞。’04年、『パンドラ・アイランド』で柴田錬三郎賞。’10年、日本ミステリー文学大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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乱読太郎の積んでる本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ユザキ部長
80
大阪弁は不思議だ。単語はわからなくても前後の文脈からイントネーションがスラスラ頭に入って何となくわかる。でもその雰囲気に流されて自分が使うと嘘くさいと突っ込まれそうだが。まぁ危なかった危なかった。ヒヤヒヤしたね。2020/07/28
キャプテン
72
★★★★★_「⇒逃げるは恥だが、本になる⇒フェア」第一弾。《舞台は大阪⇒会社の新製品入りアタッシュケース盗まれる⇒ケースを追跡⇒ヤクザとのワンナイトチェイス⇒始まる》⇒《疾走感⇒爽快感⇒焦燥感⇒全て詰め込んで⇒最高のエンターテイメント》⇒《主人公⇒最凶に運がない/ヒロイン⇒最強に姉御肌/助っ人⇒最高に男前。結論⇒登場人物魅力満点》⇒《浪速の街⇒巡りまくり⇒新鮮さ抜群》⇒《走れ⇒走れ⇒走れ⇒とにかく走れ⇒とにかく止まるな⇒読む手も止めるな⇒負けるな⇒頑張れ⇒ドーパミンバシバシ》⇒《続編⇒ぜひ読みたい》⇒⇒⇒2017/01/24
森オサム
46
坂田勇吉シリーズ一作目。再読25年振りくらいか?。30年少々前の大阪が舞台と言う事で、今読むとホントーに懐かしく、面白い以上にしんみりした。当時大学時代で近鉄南大阪線沿線に住んでいて、藤井寺球場に野茂やブライアントを観に行ってた。南海ファンだったんで大阪球場の方が多かったけど。今よりヤクザがいっぱいいて(見た事は無い)、タバコが何処でも吸えたし、バブルの頃だった事も有るでしょうが、何か大らかな時代だったよなぁ。と言う訳で、内容はまあどうでも良く、荒唐無稽な設定だがスピード感は有り、読み易かったから、良き。2024/12/06
matfalcon
46
藤井六段が注目され、将棋の駒と盤を売ってる、八尾の知り合いが詐欺で逮捕されたことで、この本を読んだことを思い出した。福島区の将棋会館とか、難波とか、ジモティーにはこたえられへん地名が出てくる、ロードノベル。2018/03/11
ばりぼー
44
およそ20年ぶりの再読。箱根より西に来たことがない「東京もん」の坂田勇吉が、初めての大阪出張で新製品の入ったアタッシュケースを置き引きされ、やくざ同士の闇取引のイザコザに巻き込まれるという「不運なサラリーマン」シリーズ第1弾。見知らぬ街で、真弓やケンなど救いの手を差し伸べてくれる人が続々と現れてくれるのだから、これで「不運」だなんて言ったらバチが当たります(笑)。翌朝の会議までにアタッシュケースを取り戻さなくてはならないというタイムリミットのシチュエーションを味わうなら、一晩での一気読みがオススメです。2018/11/21