出版社内容情報
東野 圭吾[ヒガシノ ケイゴ]
著・文・その他
内容説明
休職中の教師、竹内しのぶ。秘書としてスカウトされた会社で社員の死亡事故が発生。自殺にしては不自然だが、他殺としたら密室殺人。かつての教え子たちと再び探偵ごっこを繰り広げるしのぶは、社員たちの不審な行動に目をつける。この会社には重大な秘密が隠されている。浪花少年探偵団シリーズ第二弾。
著者等紹介
東野圭吾[ヒガシノケイゴ]
1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年、『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者Xの献身』(文春文庫)で第134回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
440
6篇からなる連作短篇集。これらが書かれたのは、著者のデビューの翌年あたりからであるらしい。前作『浪花少年探偵団』と合わせてわずか2冊でサヨナラは、幾分もったいないような気もするが、もはや東野圭吾の力量と創作意識がこれら一連の作品を越えて行ったということだろう。いずれも軽妙洒脱な作風で、一応はミステリーとしても成立している。もっとも、本書の眼目はひとえに「しのぶセンセ」にかかっており、まさにお姫様役である。一方、脇役陣のやりとりの呼吸はまさに上方漫才のそれである。2022/08/01
Kircheis
156
★★★☆☆ しのぶセンセシリーズの続編。 前作『浪花少年探偵団』がかなり好きだったんで期待してたけど、少しワンパターン化してしまったかも? そんな中でも大阪人情劇をしっかり堪能でき、ラストは少しほろりとする『しのぶセンセの引っ越し』が一番のお気に入り(´∀`*)2019/02/25
やっさん
125
★★☆ 軽くミステリ要素の入った学園もの。このシリーズ、大阪の独特のノリがずっと続くからか、わりと読むの疲れるけど、いざ最終話となると寂しい。3話目の「~上京」のカラクリはホロッとした。2021/06/25
chika
110
休職中のしのぶ先生の探偵ものです。 関西弁の軽妙なやりとりは前作同様ですが、登場人物それぞれの人生劇場の描写ぶりは、名作「新参者」の原型のような印象です。 しのぶ先生ー尾野真千子、新藤刑事ー大泉洋 で映像みたいです。(๑˃̵ᴗ˂̵) 本作でシリーズ終了は寂しーっ!(´༎ຶོρ༎ຶོ`) 2018/02/17
マッツ
86
東野圭吾の初期の本なんですね。子供達も登場して、短編集で、先生目線で読みやすかったです。東野圭吾の原点を見た感じがしました。2014/04/24