講談社文庫<br> きのうの世界〈下〉

個数:
電子版価格
¥628
  • 電書あり
  • ポイントキャンペーン

講談社文庫
きのうの世界〈下〉

  • 恩田 陸【著】
  • 価格 ¥814(本体¥740)
  • 講談社(2011/08発売)
  • ゴールデンウィーク ポイント2倍キャンペーン対象商品(5/6まで)
  • ポイント 14pt
  • ウェブストアに2冊在庫がございます。(2024年05月01日 18時14分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 360p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062770385
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

この町の秘密。
住人は塔のことを何も知らない。真実を隠すために、知らないふりをしているみたいだ。
死んだ男は、一つの謎かけを残した。

塔のある町が抱える秘密を住人たちは何も知らない。夜に塔を見てはいけないという町に伝わる不思議な教え。亀とハサミと天の川のステンドグラスが表す意味とは。殺された男は駅の掲示板に奇妙な貼り紙を持ち込み、誰かと連絡を取っていた。彼は町の秘密に触れてしまったのか。雨が降る。町の本当の姿が明らかになる。

焚き火と推理小説が好きな高校生の田代修平。彼はあの死んだ男と河原で出会い、「この町には天の川が隠されている」という謎かけを残された。塔と町を見守ってきた旧家の少女・和音とともにその死の真相に近づいていく――。

「大人はすぐに忘れてしまう。楽しんだことも。怯えたことも。傷つけたことも」
「それでいいのさ。続いていく、ということはそういうことだ」

第11章 風が吹くと桶屋が儲かる事件
第12章 井戸と鋏の事件
第13章 帽子と笹舟の事件
第14章 不吉な電話の事件
第15章 彼女の事件
第16章 彼らの事件
第17章 彼らの事件の続き
第18章 私の事件
第19章 水無月橋の殺人事件


恩田 陸[オンダ リク]
著・文・その他

内容説明

塔のある町が抱える秘密を住人たちは何も知らない。夜に塔を見てはいけないという町に伝わる不思議な教え。亀とハサミと天の川のステンドグラスが表す意味とは。殺された男は駅の掲示板に奇妙な貼り紙を持ち込み、誰かと連絡を取っていた。彼は町の秘密に触れてしまったのか。雨が降る。町の本当の姿が明らかになる。

著者等紹介

恩田陸[オンダリク]
1964年宮城県生まれ。第3回日本ファンタジーノベル大賞最終候補作となった『六番目の小夜子』で’92年にデビュー。2005年『夜のピクニック』で第26回吉川英治文学新人賞と第2回本屋大賞、’06年『ユージニア』で日本推理作家協会長篇および連作短篇集賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

208
(承前)殺された男の行動に関する証言が集まるにつれて、ようやく住民たちも空気に含まれた不穏さを嗅ぎつける。土地の歴史と代々受け継がれてきた秘密も耐えかねるように膨張し、遂には豪雨のただ中でカタストロフを迎える。登場人物の記憶が錯綜し、無関係と思われていたものが結びつき収斂していく。こうした謎が少しずつ解明されていくプロセスを描く点で、作者の文学的テクニックは最高度に発揮される。ただ様々な伏線をすべて回収し切らなかったのは、ラストに訪れたこの世ならぬものの不安定さをきれいに提示するのをためらったからなのか。2022/12/12

青葉麒麟

121
あんだけ引っ張って結局、事故って事?焚き火の神様は一体何だったの?ステンドグラスに描かれてた絵の意味は?何だか消化不良だなぁ。水抜き穴から噴射される場面は壮大で良かった。しかも〈あなた〉死んだし!!2013/04/13

kishikan

88
読み進めるにつれ謎が深まりもやもや感が濃くなる上巻、謎のベールが一枚一枚はがれ少しずつ晴れ間が見えてくる下巻。そうか新聞連載だったのですね。道理で細切れな展開という感じがするわけだ。さて、水路のある町の謎については壮大なスケールにおおと唸り、ラスト部分の殺人事件やそれに関した謎解きもなるほどそうだったのか、と納得。でも、でもですよ、いくつかの謎は解けていないのです。どうしたんでしょう。写真家の鈴木理策さんの解説にもあるけれど、この結末への筋書きは最初から構想されていたものか否か。うーん、これが最大の謎だ!2011/11/09

優希

80
塔のある町の秘密が1つの鍵になっているように思いました。町に不思議な教えが伝わるのは、ステンドグラスが影響しているのでしょう。「見る」ことを目的に書かれたような気がしてなりません。身近な人が殺害されても受け入れてしまうのに違和感を感じました。遠い世界に見える世界が実感として感じられれば、成立する物語だと思います。2019/07/03

な〜や

78
上巻で沢山の謎を投げ掛けられただけに、この下巻で一気に伏線が回収され「殺人事件」の犯人の正体が明らかに!という期待を胸に読み進めた。結末は……ちょっと拍子抜け。これはミステリーというよりファンタジーかホラーのカテゴリに入るのかな。これがいわゆる「恩田陸ワールド」なのだろうか。ミステリーとしては微妙だったけど、幻想的・神秘的で少し不気味だけど美しい独特の世界観が味わえた作品だった。2014/06/18

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/4010254
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。