出版社内容情報
最強の捜査機関はいかにして内部崩壊したか疑獄事件や脱税事件など政財界の暗部に切り込み、戦後日本の「正義」を体現してきた地検特捜部。近年、その捜査に見受けられるようになった危うさの実態を探る。
内容説明
政財界の暗部に切り込み、戦後日本の「正義」を支えてきた地検特捜部。その捜査能力はなぜ地に堕ちたのか?身内の不祥事を隠して突き進んだ逮捕劇、体面を保つための捜査…。’07年から翌年にかけての「防衛フィクサー」事件などの捜査過程を詳細にたどることで、今日の「検察危機」の予兆をとらえた話題作。大阪地検特捜部の証拠改竄事件による衝撃から検察の改革方針決定まで、激動の一年間も加筆した決定版。
目次
序章 「猟犬」が駆逐された時代(特捜部の機能不全;「捜査の職人」が消えた ほか)
第1章 「苛察」と「検察」の狭間(封印された身内の膿;法務大臣に報告せず ほか)
第2章 「あり得ない」逮捕劇(絶句したヤメ検;「フィクサー」の実像 ほか)
第3章 恫喝(「我々がやらせませんよ」;子供と一緒に殺される夢を見た ほか)
第4章 特捜部がなくしたもの(最後の「捜査密行」時代;「特捜に撤退なし」は吉永だからできた ほか)
終章 激震、迷走…そして再生へ(追いつめられた検察;「吉永の再来」待望論 ほか)
著者等紹介
石塚健司[イシズカケンジ]
1961年茨城県生まれ。早稲田大学政経学部卒業後、産経新聞社入社。司法記者クラブキャップ、社会部次長などを経て、現在は多摩支局長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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