出版社内容情報
北海道から沖縄まで、日本の離島を巡る旅 学生時代、閉山前の「軍艦島」に行ったのが僕の島旅の最初だった―四十五年間で七十余の離島を訪れた写真家が綴る島体験。自然と共に生きる島の暮らしとは。
内容説明
僕の島旅の最初は、学生時代に訪れた閉山前の軍艦島だった―土門拳賞受賞の写真家が、45年余りで訪れた73の日本の離島から、印象的な20島を振り返る。偶然の出会いを大切にする著者だからこそ辿り着けた「穴場」、150点にのぼる写真など、ガイドブックでは味わえない魅力満載の島入門。
目次
軍艦島
西表島
竹富島
与那国島
波照間島
礼文島
佐渡島
伊豆大島
八丈島
青ヶ島
屋久島
真鍋島
壱岐島
小呂島
天草下島
与論島
伊平屋島
奄美大島
加計呂麻島・与路島
著者等紹介
管洋志[スガヒロシ]
1945年福岡県生まれ。写真家。日本大学芸術学部写真学科卒業。主に日本とアジアの“カミ意識”や自然観を捉えるドキュメンタリー写真の分野で活躍中。1977年「走るワセダ」(週刊現代)、1984年「戦火くすぶるアンコールワット」(ペントハウス)でそれぞれ講談社出版文化賞写真賞を受賞。1987年『バリ・超夢幻界』(旺文社)で土門拳賞、1998年『ミャンマー黄金』(東方出版)で東川賞国内作家賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
こんぺいとう
6
写真が綺麗であっという間に読了。天草行ってみたい。真鍋島、奄美大島、屋久島も行ってみたくなった。2016/09/20
韓信
3
まだ人が住んでいた頃の軍艦島から、ネットで一時期話題になった青ヶ島、最北の離島礼文島、最南の波照間島まで、全国20の離島の生活を写真で切り取る旅行記。ガイドブック的な通り一遍な観光地案内ではなく、そこで暮らす人々の生活にフォーカスをあてているため、ゆるい島の時間や濃い人間関係が伝わってくる。与路島では珊瑚の石垣からハブが飛び出してくるので、夜道を歩くときは石垣に立てかけている棒で戦わなくてはならないとか。どんだけワイルドなんだよ。個人的には軍艦島と、カトリック文化の根付く天草下島に行ってみたい。2014/12/27
midnightbluesky
3
島は日本と切っても切れない。島で暮らすということがどういうことなのかを感じる一冊。2011/07/19
きょ
2
カメラマン氏の島の旅。臨場感あふれるけれど、おしつけがましくなく、それぞれの島の良さを伝えてくれる。私は沖縄の離島に憧れて、島旅関係の本を この頃借りてきます。2013/01/01
bittersweet symphony
0
管洋志(1945-2013)さんが健康情報専門誌に連載していたものをまとめたもの。ゆえに文章の内容的には軽い読み物になっていて、あまりまとめて読む意味合いは無いように思います。奄美については本人の思い入れも他以上で、写真のクオリティや分量にもそれが反映されている印象、写真に関して言えば、文章を少なめにして全編同じ濃度で掲載されているのが理想のような印象はありますね。2015/05/18