出版社内容情報
貴志 祐介[キシ ユウスケ]
著・文・その他
内容説明
1000年後の日本。豊かな自然に抱かれた集落、神栖66町には純粋無垢な子どもたちの歓声が響く。周囲を注連縄で囲まれたこの町には、外から穢れが侵入することはない。「神の力」を得るに至った人類が手にした平和。念動力の技を磨く子どもたちは野心と希望に燃えていた…隠された先史文明の一端を知るまでは。
著者等紹介
貴志祐介[キシユウスケ]
1959年、大阪府生まれ。京都大学経済学部卒業。生命保険会社に勤務後、作家になる。’96年、『十三番目の人格―ISOLA』が第3回日本ホラー小説大賞長編賞佳作なる。’97年、『黒い家』で第4回日本ホラー小説大賞、2005年、『硝子のハンマー』で第58回日本推理作家協会賞長編部門、’08年、『新世界より』で第29回日本SF大賞、’10年、『悪の教典』で第1回山田風太郎賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
840
こうしたファンタジックな虚構世界を作り上げ、一定の秩序の元にプロットを展開してゆく作家の想像力には敬服するばかり。ただ、本書の物語世界とその展開の仕方はロールプレイイングゲームのそれに酷似しているように思う。登場人物や周縁のバケネズミ等を含めてキャラクター設定もまたしかりである。まだ上巻で、物語の世界がおおよそ見えてきた段階に過ぎないが、面白く軽快でありながら、深みを欠くのはそのせいだろう。エンターテインメントの質そのものがゲーム感覚なのではあるまいか。深化してゆくことを願いつつ中巻へ。2021/09/05
absinthe
408
面白い。上巻だから?だろうか。話の進行はまだ大人し目。でもいろいろなギミックが話を盛り上げてくれる。黒い家が最高傑作だったと思ってたけどこういうのも書けるのか。1000年後に日本古来の呪術が本当に使える世界がやってきたらというIF小説の体裁のドラマ。人物たちが若く、この世界をひっそりと旅する物語。宮崎駿監督のナウシカをちょっと思い出した。ブレードランナーの酸性雨の都市と正反対。美しい自然に囲まれたおぞましいディストピア。2017/04/03
sk4
325
ものすごい世界観。というか世界。 現在より約1000年後の日本が舞台。 そこでは全ての人間が呪力と呼ぶPK(サイコキネシス。パンツ食い込んでるではない)を使えるようになっている。ように見えるのは・・・。 膨大な知識と想像を詰め込んだ理論で展開する世界に圧倒されつつも、八丁標の外に踏み出すや、いきなり始まる冒険とバトル。 そして悪鬼と業魔はいつ、誰がなるのか?という期待感とともに分厚い上巻をあっという間に読破。次巻へ。2012/11/04
いおむ
323
久々の貴志作品。現代文明が崩壊した1000年後の牧歌的世界の超能力SF物らしいくらいしか知らない状態で読み進め、ジュブナイル的な様子に騙さないように用心用心(笑)やっぱり貴志さんダワ。グロ怖いけど面白い!上巻のラストは気になって仕方なく、中巻を少し読んでから寝ました^^;2017/08/21
takaC
296
単行本(2008/1/23;第一刷)と文庫本(2011/1/14;第一刷)を並べて読んでみたが、本の体裁(?)的に結構違うのね。ルビの有無や句読点や語順など。2011/04/16