出版社内容情報
突如、予告された自らの死。未来をかけた戦いが始まる!
緊迫のカウントダウン・サスペンス
ドラマ化された話題作、ついに文庫化!
6時間後の死を予言された美緒。他人の未来が見えるという青年・圭史の言葉は真実なのか。美緒は半信半疑のまま、殺人者を探し出そうとするが――刻一刻と迫る運命の瞬間。血も凍るサスペンスから心温まるファンタジーまで、稀代(きたい)のストーリーテラーが卓抜したアイディアで描き出す、珠玉の連作ミステリー。
高野 和明[タカノ カズアキ]
著・文・その他
内容説明
6時間後の死を予言された美緒。他人の未来が見えるという青年・圭史の言葉は真実なのか。美緒は半信半疑のまま、殺人者を探し出そうとするが―刻一刻と迫る運命の瞬間。血も凍るサスペンスから心温まるファンタジーまで、稀代のストーリーテラーが卓抜したアイディアで描き出す、珠玉の連作ミステリー。
著者等紹介
高野和明[タカノカズアキ]
1964年東京都生まれ。自主映画製作を経て、’84年より岡本喜八氏の門下に入り、映画やテレビなどの撮影スタッフとなる。’89年渡米し、ロサンゼルス・シティカレッジで映画演出、撮影、編集を学ぶ。’91年に同校を中退後、帰国して脚本家となる。’01年に『13階段』で第47回江戸川乱歩賞を受賞。『6時間後に君は死ぬ』の映像化で映画監督デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ehirano1
475
本書はハートフルながらも、”運命に抗い、運命を打倒する姿”と”運命を受け入れ、新たな道(=運命)へ進む姿”が個別に描かれていました。”運命に抗い、運命を打倒する姿”は美しい、しかし”運命を受け入れ(≠諦める)、新たな道(=運命)へ進む姿”はもっと美しい、と感じました。もし、このどちらかの姿を選ばなくてはならない時は「どっちへ行っても正解、ってこともあるしね(p236)」、と考えるようにしようと思いました。また、「時の魔法使い」と「ドールハウスのダンサー」には泣けました。2016/06/18
青乃108号
468
ギョッとする様なタイトルに敬遠されそうだけど、イケる。高野和明の連作短編集。初めて読んだけど短編もイケる。ある日突然、若い女性が街を歩いていたところ見知らぬ若い男に声をかけられ、ナンパか?と警戒したが、なんと彼から「あなたは6時間後に死にます」と予言されるところから全ては始まり。短編なので気楽に読めてしかも6話全てが良い。特に2話目がせつなくて良い。5話目も運命を変えようと頑張る若い2人に胸アツで良い。エピローグはちょっと、要らないかなと思ったけど、1話から最終話まで面白く清々しい読後感の、良い本でした。2023/10/03
ウッディ
446
「六時間後に君は死ぬ」、街で見知らぬ青年に予言された美緒は、運命を変えるため、自分を殺そうとする犯人を探し始める表題作。サスペンスかミステリー長編のつもりで読み始めたら、山葉圭史という未来を予知することができる青年が話をつなぐSFっぽい連作短編集でした。タイトルとは違い、じわーっと心に染みる話が多かった。特に、「時の魔法使い」「ドールハウスのダンサー」が面白かった。今が辛くても、希望を失わなければ、明るい未来にすることができる、そんな著者からのエールが込められた一冊でした。2018/01/21
射手座の天使あきちゃん
311
衝撃的なタイトルと読友さんの感想に刺激されてピックアップ 未来の啓示を受けた時の人間の行動がメインテーマですかね?、なるほど心温まるお話が多いですねぇ 個人的には「ドールハウスのダンサー」が好き!、表題作は意外と簡単に筋が読めちゃいましたが・・・ <(^_^;2010/12/29
舟江
281
一話を読んで、短編集かなとおもったが、全体でも流れていた。苦手な異次元が出てくるので、少し引いて読んだ。こんな事まで書かねばならぬ程、材料が出尽くしてしまったのだろうか。文章は全体的に固めだった。2020/03/03