講談社文庫<br> 知恵伊豆と呼ばれた男―老中松平信綱の生涯

電子版価格
¥398
  • 電子版あり
  • ポイントキャンペーン

講談社文庫
知恵伊豆と呼ばれた男―老中松平信綱の生涯

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 319p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062765398
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0195

内容説明

徳川三代、秀忠、家光、家綱に仕え、抜群の危機管理能力で徳川長期政権の礎を築いた男、松平伊豆守信綱。天草・島原の乱、明暦の大火、由井正雪の乱など戦国の気風の残る徳川黎明期は平穏にはほど遠く、文治政治への大転換期だった。野火止用水開削にも名を残す“知恵伊豆”と呼ばれた名政治家の謎を解き明かす。

著者等紹介

中村彰彦[ナカムラアキヒコ]
1949年栃木市生まれ。東北大学文学部卒業後、文藝春秋勤務を経て、文筆活動に入る。’87年『明治新選組』で第10回エンタテインメント小説大賞を、’93年『五左衛門坂の敵討』で第1回中山義秀文学賞を、’94年『二つの山河』で第111回直木賞を、2005年には『落花は枝に還らずとも』で第24回新田次郎文学賞を受賞。江戸期から明治期にかけて題材をとった小説・評伝・歴史エッセイの著書が多い。丹念な史料の読み込み、いずれにも偏しない歴史観に基づく作品群に高い信頼が寄せられている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

タツ フカガワ

8
秀忠、家光、家綱の三将軍に仕えて江戸幕府の礎を築き、“知恵伊豆”の呼び名もある松平信綱の評伝。大河内家七百五十石の二男に生まれ、のちに武州川越藩七万五千石まで昇りつめた信綱の神童ぶりから島原の乱、正雪の慶安事件、明暦の大火などでの手腕を紹介したものです。利け者として時代小説によく登場しますが、その人物像はまさに傑物。信綱関連の小説を読んでみたくなりました。2019/08/25

BIN

7
徳川秀忠、家光、家綱に仕え、知恵伊豆と呼ばれた松平信綱の生涯について。もとは大河内家に生まれたが、将軍にご奉公するために叔父の松平の名字がほしいという理由で養子にしてもらったという忠臣の塊のような人物です。その姿勢は終始変わらなかった模様。困った際に聞いたら何でも答えてくれるお人でまさに知恵袋です。小ネタ集的なまとめ方なところもありましたが、どういう人物だったのかわかったのでよかったです。2022/05/09

hiyu

5
タイトルの通り、知恵伊豆と称された松平信綱についてその細かなエピソードを中心に紹介がなされている。信綱が活躍した時代はもはや戦国の世ではないことがより幸いとなった点は否めないが、仮に戦国の世でも優れた手腕を発揮したことだろうと感じるものであった。2022/12/16

スー

3
前に読んだ本で島原の乱の話しに知恵伊豆が登場して初めてその存在を知ったがその本では江戸版の石田三成のように書かれていたので悪い印象だったが今回で好印象に成った。読んでいてまるで一休さんかと思うほど難題を即座に解決していいく。振り袖火事の時も保科正之と協力して米価の安定、大名を帰国させ物価の高騰を防ぎ、町の再建、大火の予防などに尽力します。川越に野火止用水を引き新田開発に力を入れて七万石から九万四千石に増やしている。人の痛みの解る好人物だった。新座市の平林寺にお墓があるそうなので今度行ってみたいと思います。2015/08/02

なかがわみやこ

1
こういう人がぴったりそばにいると劣等感に苛まされるだろう。便利に使ってただけなら三代目は大人物だわ。2010/11/17

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/297999
  • ご注意事項

最近チェックした商品