内容説明
徳川三代、秀忠、家光、家綱に仕え、抜群の危機管理能力で徳川長期政権の礎を築いた男、松平伊豆守信綱。天草・島原の乱、明暦の大火、由井正雪の乱など戦国の気風の残る徳川黎明期は平穏にはほど遠く、文治政治への大転換期だった。野火止用水開削にも名を残す“知恵伊豆”と呼ばれた名政治家の謎を解き明かす。
著者等紹介
中村彰彦[ナカムラアキヒコ]
1949年栃木市生まれ。東北大学文学部卒業後、文藝春秋勤務を経て、文筆活動に入る。’87年『明治新選組』で第10回エンタテインメント小説大賞を、’93年『五左衛門坂の敵討』で第1回中山義秀文学賞を、’94年『二つの山河』で第111回直木賞を、2005年には『落花は枝に還らずとも』で第24回新田次郎文学賞を受賞。江戸期から明治期にかけて題材をとった小説・評伝・歴史エッセイの著書が多い。丹念な史料の読み込み、いずれにも偏しない歴史観に基づく作品群に高い信頼が寄せられている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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