講談社文庫<br> 大江戸省エネ事情

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講談社文庫
大江戸省エネ事情

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  • サイズ 文庫判/ページ数 305p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062764834
  • NDC分類 382.1
  • Cコード C0195

内容説明

現代人が一日一人当たり約一〇万キロカロリーも消費している化石燃料は地球温暖化の最大要因となっている。ひるがえって江戸時代は、ほぼ太陽エネルギーしか使わずに高度な産業と文化を築き上げていた。究極の「省エネ社会」を実現した合理的な知恵の数々を、江戸研究の第一人者が豊富な図版と共に解説。

目次

化石燃料一〇万キロカロリー時代
乗物、昔と今
冷やす
食べ物
伝える
観る
旅をする
照らす
着る
食べる
住む
作る
捨てる・拾う
人類は豊かさに耐えられるか

著者等紹介

石川英輔[イシカワエイスケ]
1933年京都府生まれ。江戸の庶民生活の知恵や合理的な暮らしぶりを紹介した著書が多数ある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

takuya

8
面白かった。現代がいかにエネルギー浪費社会、大量生産大量消費時代で、江戸時代の生活もそんなにひどくないということがわかった。昭和30年代ですら今の約半分のエネルギーで過ごしていたのだが、大きな不便なく暮らせそう。読後、「足るを知る」という言葉が思い浮かびました。2019/01/06

アセロラ

5
それぞれの時代の電気の使い方を、生活の様子を説明しながら比較しています。モノ多すぎ問題やゴミ問題に関しての本は読んでいましたが、消費電力の視点は新鮮でした。エネルギーの視点を持って生活を考えてみるきっかけになりました。おもしろかったです。2020/03/02

らいしょらいしょ

2
江戸の人達は、省エネというつもりで生活していたわけではないだろうけど、人力と自然のものを使うだけで暮らしは成り立っていた。飢饉もあったけど、人々は乗り越えた。たまたまこの前、稲垣えみ子さんの電気ガスほとんど使わないライフを読んでみたけど、当時は火鉢の中身セットも買えないし。モノは循環し、その中で生活していた。捨てるものがほとんど無かったんだな。医術の進歩は結構なことだけど、便利が過ぎて健康が損なわれるんでは、それってどうよとも思う。まるっきり江戸時代に戻れるとは思わないが、多くの無駄を減らしたいものだ。2021/04/19

nchiba

2
日本人1人が1日に必要とするエネルギーを江戸時代の0キロカロリーから現代の10万キロカロリーまで生活のいろいろな場面で比較した本。消費エネルギーには大きな違いがあるが、人間一人が生きるためだけに必要なカロリーは高が知れているから、現代はそれ以外に膨大なエネルギーを消費しつつ生きているのだ。それがいつまで続けられるのか、考えてみれば心許ないのだな。2015/09/26

まさる

1
当時、世界と比べてもかなりの人口を抱えていた江戸の街でこれほどリサイクルを徹底させていたとは驚きである。かまどの灰を回収する業者や骨だけとなった傘の修理工、茶碗類も見事に再利用されている。現在はいかに物に囲まれて暮らしているか、考え直す必要があるな。2017/07/30

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