出版社内容情報
靖国神社の先の戦争は「聖戦」だったという歴史認識を問題にしている。端的に示される靖国問題の本質。
内容説明
日本の首相が靖国神社を参拝すると、中国、韓国をはじめ、世界各国がこれを批判する。一国の首相が自国の戦死者を追悼・慰霊することに何の問題があるのか?―問題はある。靖国神社が、A級戦犯合祀や遊就館の展示で端的に主張する歴史認識=「先の戦争は正しかった」。首相の靖国神社への参拝は、この聖戦史観を支持し、戦後の平和秩序をご破算にする思想である。
目次
第1章 靖国神社参拝の思想(安倍首相の靖国神社参拝への途;何が問題なのか;歴代日本政府の歴史認識と靖国の歴史認識;マスメディアの覚醒;自民党改憲草案と靖国神社参拝の思想的水脈)
第2章 靖国神社の「聖戦」史観(無断合祀による戦死者の魂独占の虚構;靖国神社の「神々」の実態;遊就館展示の兵器が物語るもの;「特攻平和会館」で涙を流すだけでよいのだろうか)
第3章 靖国神社が生き延びたカラクリ(死者への想いに依拠して生き延びた靖国神社;昭和天皇と靖国神社参拝;靖国神社と援護行政)
第4章 東京裁判は、勝者の裁きか(八月一五日の連続性と断絶性―ドイツ五・八との比較;東京裁判は勝者による断罪か?;東京裁判否定運動としてのA級戦犯合祀)
第5章 国立追悼施設を創る―非業、無念の死を強いられた死者たちの声に耳を傾けよ(死者たちを追悼する;国立追悼施設)
著者等紹介
内田雅敏[ウチダマサトシ]
1945年生まれ。早稲田大学法学部卒業。弁護士。関東弁護士連合会憲法問題協議会委員長を経て、現在、日本弁護士連合会憲法問題対策本部幹事。西松安野友好基金運営委員長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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