内容説明
それを開くと世界の立て替え・立て直しができる「天岩屋戸」が“常世の森”にあるという。近づく者の不審な死。校長と顧問の怪しい行動。比夏留たちの危険な冒険が始まる。今回もギャグありユーモアあり笑いあり駄洒落ありノリツッコミあり、それに恋と涙もちょっとありの、楽しさ満載伝奇学園シリーズ完結編。
著者等紹介
田中啓文[タナカヒロフミ]
1962年大阪府生まれ。1993年『凶の剣士』で第2回ファンタジーロマン大賞佳作入選。同年、『落下する緑』(創元推理文庫)で「鮎川哲也の本格推理」入選。2002年『銀河帝国の弘法も筆の誤り』(ハヤカワ文庫JA)で星雲賞(日本短編部門)受賞。2009年「渋い夢」で日本推理作家協会賞(短編部門)受賞。伝奇・ファンタジー・ホラー・本格推理・SF等、多彩な作品がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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備忘録
19
完結 話のスケールをさらに広げて壮大な作品に それでもお約束の駄洒落は忘れない 天照の岩屋戸隠れに対する考察とか独自の解釈も言われると腑に落ちて感心してしまう 完全にバッドエンドの展開から起こる最後の奇跡 この作品にはほのぼのとしたハッピーエンドが相応しいと思うし良かった2025/06/03
Norico
18
伝奇学園シリーズ最終巻。またにやにやしながら読めました。最後は、謎の男も薮田先生ももうちょっとなんだかなぁ2019/03/24
kumo
11
★★★★☆2017/08/05
ほたる
8
面白かった!雷獣洞の研究は最高に洒落てて声に出して笑った。なぜ3作目を読んでいなかったのかわからない。今まで隠されてきた天岩屋戸がついにヴェールを脱いだけど、その展開は正に伝奇。映像映えしそうな描写が多かった。挿絵今回は少ないなぁーと思ってたらラストで…2018/04/03
ライムとザクロ
6
伝奇学園シリーズ3作目の最終巻。これまで散々積み上げてきた常世の森の謎が一気に解き明かされスッキリ。これまでにも増して、筆者のやりたい放題で、解説にもあるとおり、ややグロ注意な部分もあり。でも、どこまでも馬鹿馬鹿しい辺りは予想通り過ぎて微笑ましいほどでした。 5点/102011/10/05