内容説明
私たちにとって身近なコメと、複雑怪奇なコメの世界という二面性を制度と実体経済の動きから概観する書。
目次
第1章 自由と統制が混在する食糧法
第2章 身近で激変が続くコメ市場
第3章 コメの世界が複雑になる理由
第4章 消費者が決めるおコメの値段
第5章 生産調整の時代の終わり
第6章 苦悩する生産現場と農協・農家の挑戦
著者等紹介
大泉一貫[オオイズミカズヌキ]
1949年宮城県生まれ。東京大学大学院修了。専門は農業経済学、食品事業論。農学博士。東北大農学部助教授などを経て、2001年から県立宮城大学大学院教授。農業経営者育成などの政策志向をもった評論活動を展開
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感想・レビュー
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きくちたかし
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お米の流通が複雑なのに頭が少々こんがらかってしまいました。資本論に基づいた「小農農産物価格」制でほんの少し前までは価格が決められていた。ことに目から鱗でした。今は市場主義(名ばかり)になって米価が下がってきておるみたいです。2015/05/10
ポンポコ
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食管法から食糧法へと制度が変わる過程とその背景を知るために読んだ。米に関わる本は著者の立場や考え方が煩い本が多い中で、比較的冷静に書いていると思う(周囲にはこの著者を好きではない人が多いのだけど、僕は嫌いではない)。猫の目農政と言われる中で、この本以降(改正食糧法以降)の流れを書いたわかりやすい本は無いものか。本屋に並ぶのは農政批判、農家批判の本ばっかり。2012/12/14