出版社内容情報
百田 尚樹[ヒャクタ ナオキ]
著・文・その他
内容説明
「娘に会うまでは死ねない、妻との約束を守るために」。そう言い続けた男は、なぜ自ら零戦に乗り命を落としたのか。終戦から60年目の夏、健太郎は死んだ祖父の生涯を調べていた。天才だが臆病者。想像と違う人物像に戸惑いつつも、一つの謎が浮かんでくる―。記憶の断片が揃う時、明らかになる真実とは。涙を流さずにはいられない、男の絆、家族の絆。
著者等紹介
百田尚樹[ヒャクタナオキ]
1956年、大阪生まれ。同志社大学中退。放送作家として人気番組「探偵!ナイトスクープ」など多数を構成。2006年『永遠の0(ゼロ)』で作家デビュー。高校ボクシングの世界を感動的に描いて’08年に発表した小説『ボックス!』で圧倒的な支持を集め、一躍読書界注目の存在となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いーたん
2407
靖国神社に行きたくなった。元旦に祖父の墓参りに行った時に、今まで気付かなかったんだが、墓石の側面に知らない軍人さんの名前があり、母に聞いたら祖父の弟だと。つまり自分にとって大叔父あたる人でした。死亡通知書?によればその人は海軍所属でソロモン諸島のとある島で戦闘中行方不明で戦死扱い。本書で出てきたガダルカナル島の近隣の島だそうです。享年22歳。昭和18年11月のことですから、本書のガ島攻防戦が一気に身近なものになりました。また、昨年の元旦に亡くなった父方の祖父は陸軍兵士として ※へ続く2014/01/03
青葉麒麟
2069
此がデビュー作とは信じられない。こんなに緻密に書いてるから戦争体験者なのかと思ってたら意外とまだ若いし。凄い取材力。皆が心の中では死にたくないって思っていても口が裂けても言えない雰囲気の中、堂々と家族の為に死にたくないって言えるのは本当に勇気ある行動だと思う。何度かグッと来るモノがありました。零戦を一回見てみたいな。2013/01/17
mitei
2061
ちょうど私個人も 1945冊目という節目の一冊となったが読後感はとても爽やかな気分になった。特に最初の一ページめから感動の嵐で何度となく泣きそうになったが電車の中なので涙目で我慢できた。本書の中では高山がいいキャラだったが個人的には下士官クラスは優秀で上官が無能だったと言う論調は少し違和感を覚えた。特攻は確かに外道だと思うがそこまで命をかけた方々がおられてアメリカもフィリピンのような過酷な植民地支配が出来ず日本の国体護持という最後の砦が守れたのだと思う。2012/10/18
遥かなる想い
1960
本屋に「2009年最高に面白い本大賞」1位と飾ってあって、 ずっと気になっていたが、今日 買って読んだ。 感動の一冊である。 終戦から 60年の夏、ゼロ戦に乗り、死んだ祖父の秘密を 追っていくにつれ、真実が徐々に 明らかになり・・ という設定は、ミステリのようにも 読め、また あの戦争の 真実を 空軍の側面から 我々に教えてくれるのだが、 最後に明らかになった真実には 思わず 涙した。 本書が 百田 尚樹の デビュー作のようだが、 琴線に触れる 筆力があると 思う。2010/06/27
mura_ユル活動
1921
長編。図書館で借りる。予約待ちで半年以上かかった。日本の誇る零戦。呼び方の理由に納得。米戦闘機との設計上のコンセプトの違い。後継機は作られなかった。司令官が局地での敗戦が濃厚になると逃げ出すところ。現在の、トップは変わらないでリストラをする会社のようにも。第一線で働いている人間は大変。米軍は交代で休みを取るが日本はどうしても精神論に陥る。特攻が始まる頃は大方、決着がついていて降伏できなかったことが非常に残念。報告機がいないため、操縦士がモールス信号を押しっぱなしにして艦に当たることができたか確認。⇒2013/05/31