内容説明
小川の自動車修理工場に大破したポルシェを持ち込んだのは、お喋りでどこか憎めない男、矢部だった。新車同然に直してやった。その腕が見込まれた。闇ルートに事故車を流すブローカーたちが執拗に絡んできた。脅迫じみた仕事を拒む小川。相棒となった矢部が巻き込まれた。逃げ場はない。小川も死地に赴く。
著者等紹介
北方謙三[キタカタケンゾウ]
1947年佐賀県唐津市生まれ。中央大学法学部卒。’70年「明るい街」でデビュー。’81年『弔鐘はるかなり』でハードボイルド小説に新境地を開く。’83年『眠りなき夜』で日本冒険小説協会大賞、吉川英治文学新人賞、’85年『渇きの街』で日本推理作家協会賞を受賞。’89年『武王の門』で歴史小説に挑み、’91年『破軍の星』で柴田錬三郎賞、さらに近年は『三国志』など中国小説での活躍も目覚ましく、2004年『楊家将』(PHP研究所)で吉川英治文学賞に、’05年には『水滸伝』全19巻(集英社)で司馬遼太郎賞に輝いた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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がいむ
19
男の友情、車、暴力。あとは煙草。"どこを切っても北方謙三”という解説通り。久しぶりに読んでびっくりしたのは、いつのまにか主人公たちの年齢が自分より若くなってしまったこと!自分の現実には接点のないストーリーを読むことでバランスが取れることってあるなあと思う。 2012/09/13
HaruNii
5
自動車修理工場で働く腕の良い小川のもとに、矢部という男から事故車の修理依頼がくる。全損修理を引き受けたのをきっかけに多くの問題が降りかかってくるハードボイルド作品。 男の友情良いですね。2014/08/17
おたま
1
まさに「ジャパニーズ・ハードボイルド」という作品でした。クルマ、酒、アウトロー、暴力・・・・・ 北方節炸裂ですね。2018/12/13
anya
0
☆4つ2016/01/25
tai65
0
星4つ2011/04/30