内容説明
東京新宿御苑の新緑が一夜にして枯れ果てた。化学兵器によるテロとして公安部が乗り出してくるなか、薬師寺涼子警視とその下僕(?)泉田警部補は、人間を噛み殺す人食いボタルの大群に遭遇!首都を揺るがす怪事件の連続と、暗躍する秘密結社?常識外れの環境破壊に非常識の急先鋒・お涼サマが立ち向かう。
著者等紹介
田中芳樹[タナカヨシキ]
1952年熊本県生まれ。学習院大学大学院修了。’77年第3回幻影城新人賞、’88年第19回星雲賞を受賞。壮大なスケールと緻密な構成で、SFロマンから中国歴史小説まで幅広く執筆を行う。2005年『ラインの虜囚』(講談社ミステリーランド)で第22回うつのみやこども賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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豆乳くま
22
いつものパターンです。新宿御苑の緑が一夜にして枯れ、人食い蛍が発生、凶悪なハムスター、ムカデ、G、など大量発生。今回は怪人+怪物+怪獣。お偉いセンセイ方やキャリア達があまり酷い目にあってないな。酷い目にあったのは千葉県警でした。早く涼子は泉田さんを恋人兼ゲボクにしちゃえばいいのに。ヤキモキするわーーー。2016/05/28
マッピー
20
次から次へと、よくもまあこんな飛んでも事件が起きるな、東京。今回は『山枯らし』という、自然に存在する妖怪(?)が、マッドサイエンティストの手によって環境テロに対する武器として作り変えられる。それはすでに環境テロそのものなのだけど、自分だけは正しいことをしていると信じ込んでいるのがマッドサイエンティストたる由縁。薬師寺涼子はそんなマッドサイエンティストに名をつける。怪人「への一番」。悪人にかっこいい名前を付けるべきではないという、確固たる信念からの名づけ。2025/06/01
まろんぱぱ♪
20
お涼さまの相手が、ナメクジでは…あれから千葉の人たち、あ、木更津か?どーしたんだろ(-ロ-;。室町警部補の若い時の話が垣間見えたりすきです。個人的には、この文庫版の表紙が好きです(* ̄∇ ̄*)
お腹ボン!
8
再読。涼子さまは、私物も自費で整え 関わる怪事件では自前のヘリや人選的に優れたメイドを手配し全て解決してるのに、相棒の右京さんみたく上層部から邪魔者扱いされてるのが哀しい。2018/04/25
Tetchy
8
どうもコレといった売りがないような気がした。登場人物も泉田&涼子コンビを取り巻く室町由紀子、岸本、マリアンヌにリュシアンヌと定番キャラクターが全て登場するが、それに加えて何かという物がない。東京都内で起こる人喰いボタル、ネズミ、ムカデの大量発生に関する真相も単純に終わっており、展開としては非常にストレート。今回はスケールダウンしたと云わざるを得ない。やはり涼子が無敵すぎ、クライマックスが派手なだけで、スリルがない。そろそろ涼子を苦しめるライバルの登場が必要ではないだろうか?2010/03/02
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