内容説明
美女が、ホテルが燃えてしまう…。才色兼備の超エリート警察官僚・薬師寺涼子―通称お涼さま。彼女の行くところ、何故か不可解な事件が起きてしまうのだ。今回は日本を代表する避暑地・軽井沢で休暇のはずが、米国きっての大富豪とやりあうはめに。(強制)同行の部下・泉田クンも当然、巻き込まれます。
著者等紹介
田中芳樹[タナカヨシキ]
1952年熊本県生まれ。学習院大学大学院修了。’77年第3回幻影城新人賞、’88年第19回星雲賞を受賞。壮大なスケールと緻密な構成で、SFロマンから中国歴史小説まで幅広く執筆を行う。著書多数。2005年『ラインの虜囚』(講談社ミステリーランド)で第22回うつのみやこども賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
豆乳くま
21
田中センセのアメリカ嫌いがよーく解った(笑)一冊。休暇を取って軽井沢の別荘に行く涼子に無理やり同行させられた泉田だが。敵キャラ博士が気持ち悪い。涼子は大人しめ、だが掛け合いはますます絶好調でテンポ良く一気読みでした。2016/07/13
Tetchy
14
海外を舞台にすることが多かったシリーズだが、本書では前作に引き続き軽井沢が舞台となっている。不況による取材費の引き締めか。いや下衆の勘ぐりはよそう。このシリーズはアイデアの斬新さを求めるのではなく、色んな敵に薬師寺涼子がいかに勝利するか、そのプロセスを愉しむべきだろう。しかしこのシリーズに放り込むオタク度、マニア度の高いカテゴリーの豊富な事。コスプレ、メイド、女装趣味と現代日本の歪んだ多様性、いわゆる萌え要素があらゆる限り反映されている。やはり読みやすいが故に1ヵ月後には忘れてしまいそうなお話ではある。2010/05/07
ホームズ
12
今回は敵役が少し物足りない感じがしてしまった。室町警視とジャッキーが対面するシーンは面白かったな~(笑)あの2人はまた絡んでくれると面白いのに(笑)2012/11/16
Humbaba
6
地球上でもっとも恐ろしい存在とは,例え空想の世界の生物を加味した上でも.人間なのかもしれない.そのくらい人の欲望というのは終わりがなく,それを求めるためならば非道なことを行える.2011/02/12
しんた
4
どこかで聞いたストーリーにワンパターンな展開。もはや涼子と泉谷の恋の行方しか楽しみは無い。2012/12/23