出版社内容情報
ルイス・サッカー[ルイス サッカー]
著・文・その他
幸田 敦子[コウダ アツコ]
翻訳
内容説明
無実の罪で少年たちの矯正キャンプに放りこまれたスタンリー。かちんこちんの焼ける大地に一日一つ、でっかい穴を掘らされる。人格形成のためとはいうが、本当はそうではないらしい。ある日とうとう決死の脱出。友情とプライドをかけ、どことも知れない「約束の地」をめざして、穴の向こうへ踏み出した。
著者等紹介
サッカー,ルイス[サッカー,ルイス][Sachar,Louis]
1954年生まれ。アメリカで子どもたちから絶大な支持を受けている人気作家。1988年に刊行された『穴―HOLES』は、同年度全米図書賞、1999年度ニューベリー賞他多数の賞を受け、全米で350万部を超える大ベストセラーとなった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
251
原書は1998年の刊行のようだから、アメリカ文学の新しい息吹だ。もっとも、いわゆる純文学ではなく、基本的なジャンルとしては少年少女小説(どちらかといえば少年が主たるターゲットか)ということになるだろう。しかし、本書の実際の読者層はもっと広範なものだと思われるし、物語の「語り」には従来の小説には見られない独自の新しさが随所に感じられる。冒頭は「シーシュポスの神話」を思わせる不条理の世界だし、物語と時間を共にした後のエピローグは、心にジンとくるものがある。カントリーウエスタンのメロディーが聞こえてきそうだ。2013/07/25
そる
209
おもしろい!主人公スタンリー、境遇が不運で理不尽すぎる。もう少し反発しても良さそうだが、へこたれず前向きで淡々とやり過ごす所は偉くてかっこいい。友達のゼロを追って行った所は辛すぎるわ優しいわでハラハラと感動、泣きそうになった。ゼロはもう死ぬと思った。最後は悪いやつ成敗され疑問や誤解も解決されハッピーエンドでスッキリ!「四人のスタンリーには、他にも共通点がある。めちゃくちゃツイてないくせに、いつでも希望を失わない。「失敗から学ぶのさ」とスタンリーの父さんは好んで口にするけれど、つまりはそういうことなのだ。」2019/09/12
KAZOO
162
子供が逮捕されてというところから始まる子供用の冒険活劇(?)のお話です。様々なエピソードのような話が出てきま氏がそれがジグソーパズルのような感じで当てはまっていきます。まあこのような感じが子供に受けるのかもしれません。大人でも結構楽しめます。2016/07/15
ケイ
140
嫌な大人が本当に憎らしいのだが、アンパンマンに出てくる悪い方(バイキンマンとか)だって、狡さとか意地悪さが半端なく、そういう意味で児童書だなと思う。家族の歴史とか、それにまつわる呪いが出てくるのは、楽しいね。 ああ、ここがアレなんだとの気付きがもたらすワクワク感。そして、作者が常に寄り添うのではなく、少し突き放して、どう?という感じも良い。キーワードは、水、砂漠、呪い、かな。2018/10/13
ゆのん
98
冤罪で有罪になり矯正施設グリーン・レイク・キャンプへ送られるスタンリー。粗末な食事やベッド、ひたすら穴を掘るという仕事。劣悪な環境の中でゼロという友人も出来るのだが。昔起きた悲劇と現在が少しずつ繋がってきてとっても面白かった。呪いのせいで何も良い事は起きないと諦めの気持ちが徐々に『大丈夫。何とかなる』の気持ちに変わってくる、それは守りたい友人の存在が出来たから。子供ならではの健気さや、優しさに胸打たれる箇所もあり早く続編を読みたくなる。2018/10/13
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