出版社内容情報
話せるってことがどれほど贅沢か、知っていますか。全身の筋肉が動かなくなる難病ALSを発症した著者が問いかける「人間にとって言葉とは?」
【著者紹介】
1960年生まれ。金沢大学大学院教育学研究科修士課程修了後、日本聾話学校に勤務。その後、6年間のスイス・チューリヒ滞在を経て、ドイツ語の翻訳・通訳を始める。そのかたわら本格的にドイツ語を研究するため、2009年獨協大学大学院博士課程前期課程に入学。同年、神経難病のALSを発症。埼玉県在住。
内容説明
「文字盤」を知っていますか?口で話したり、手を動かしたりすることの難しい人が、目で言葉を発するための道具です。この本は全篇、その文字盤をつかって、目で書かれました。聾学校の教師から、ドイツ語の翻訳者へ、そして難病ALSを発症し、音声言語をうしなうまで―。一貫して言葉の問題にかかわり続けてきた著者が、病を得て、今あらためて思うこととは?話すことに悩みをもつ、すべての人々へ贈るメッセージ。中学生から一般向け。
目次
1章 ALSってどんな病気?
2章 言葉の障害との出会い―学生時代と日本聾話学校勤務時代
3章 ドイツ語との出会い―スイス・チューリヒ滞在時代から翻訳者になるまで
4章 ようこそ、文字盤の世界へ
5章 文字盤をとおして考える「コミュニケーション力」
6章 もう一度、「言葉が人間を人間にする」って?
著者等紹介
たかおまゆみ[タカオマユミ]
1960年生まれ。1985年金沢大学大学院教育学研究科修士課程修了後、東京都町田市にある私立のろう学校・日本聾話学校に正規教員として勤務。1991年にスイス・チューリヒへ渡り、5年間滞在。帰国後、ドイツ語の翻訳・通訳を始める。手がけた訳書を契機に内閣府男女共同参画会議専門委員をつとめるなど幅広く活動。そのかたわら本格的にドイツ文学を研究するため、2009年獨協大学大学院博士課程前期課程に入学。同年、神経難病のALSを発症(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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