出版社内容情報
森 博嗣[モリ ヒロシ]
著・文・その他
内容説明
天才科学者・真賀田四季。彼女は五歳になるまでに語学を、六歳には数学と物理をマスタ、一流のエンジニアになった。すべてを一瞬にして理解し、把握し、思考するその能力に人々は魅了される。あらゆる概念にとらわれぬ知性が遭遇した殺人事件は、彼女にどんな影響を与えたのか。圧倒的人気の四部作、第一弾。
著者等紹介
森博嗣[モリヒロシ]
1957年愛知県生まれ。工学博士。某国立大学の工学部助教授の傍ら1996年、『すべてがFになる』(講談社文庫)で第1回メフィスト賞を受賞し、衝撃デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ehirano1
246
天才が書いた天才の話、と云ったところでしょうか。興味深いのは、天才の言う事が至ってシンプルなのですが、奥が深いことです。そして、そのセンテンスに触れるだけで高尚な気分に浸れます。いざ「夏」へ。2018/01/13
KAZOO
171
森さんの最初の本に登場した、四季という天才の子ども時代のことを書いたもので、ちょっと違う視点から楽しめました。ただこの語り手の僕というのは、森さん特有のやり方なのかどのような人物なのかがわかりません。それがひとつのなぞを作り出しているのでしょうね。2016/07/19
nobby
167
Vシリーズのラストでの衝撃の事実から、たまらず挑んだ真賀田四季との再会!6才少女の大人びて、かつ凡人には届かない思考や会話に困惑を重ねるばかり…そしてまた語り手となる「僕」の存在に惑わされ…途中で目にする其志雄の名でようやく勘づくも、そっち?いやあっち!?とまだ混乱は止まらず…そんな中で、覚えのあるその名前やあの場面にS&M冒頭やV全般へと再び誘われ感傷に浸るのがたまらない!時系列や人物相関の整理に苦労しつつ、はたして森ワールドはどこまで広がるのか!?一方で天才故の悲哀とその消失の余韻がたまらなく切ない…2020/10/22
chika
109
天才少女真賀田四季の春物語。 キシオ✖️2人、透明人間の設定!いーじゃないですかっ!24人のビリーミリガンモードで読み進めていたので、世界観には馴染めました。しかし、すべFもですが、この世界観を描ける森先生の身体の中、何人いるのかな? 夏秋冬も勿論読みますっ!(๑˃̵ᴗ˂̵) 2018/04/27
ehirano1
101
「何が一番利潤率が高い商品でしょうか?」→「将来の安心(=保険)です」→「明日の約束を信じないのに、何故人間は、ずっと未来の約束ならば信じるのでしょうね?」→「ひとえに、死に対する距離かと」。この件は何度読んでも呻ります。やっぱり著者は天才だと思います。2018/08/01