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講談社文庫
驚異の戦争―古代の生物化学兵器

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  • サイズ 文庫判/ページ数 395p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062754095
  • NDC分類 559.39
  • Cコード C0198

内容説明

ギリシア神話の英雄ヘラクレスが使用した恐ろしい毒矢は実在した?火炎放射器、毒矢、サソリ爆弾など、驚くべきことに古代~中世の戦争でも「生物化学兵器」が使用されていた。その実態と悲惨さを、女性科学史家が膨大な史料と考古学的証拠から解き明かし、現代人に警鐘を鳴らす興味尽きぬ科学読み物。

目次

序章 戦争、ルール無用の場外乱闘
第1章 ヘラクレスとヒュドラ:生物兵器の発明
第2章 アレキサンダー大王と破滅の矢
第3章 毒の水、死の蒸気
第4章 バビロン神殿の疫病の玉手箱
第5章 甘美な破壊工作
第6章 動物同盟軍とサソリ爆弾
第7章 地獄の火
終章 頭がたくさんのヒュドラ

著者等紹介

メイヤー,エイドリアン[メイヤー,エイドリアン][Mayor,Adrienne]
科学史および民俗学の研究家。古代の神話や伝説、史実にみられる科学的な実態を追究している。有名学術誌に数々の記事を寄稿している。サウスダコタ州出身。ミネソタ大学で軍事史、ギリシア・ローマ古典時代、初期の科学について学ぶ。現在は、夫と共にモンタナ州とカリフォルニア州の拠点を行き来する生活。カリフォルニアではスタンフォード大学古典および科学史の客員研究員を務めている

竹内さなみ[タケウチサナミ]
青山学院大学文学部英米文学科卒業。翻訳・文筆家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

10
この間、十字軍の本にギリシャ火薬が出てきたのでこの本が読みたくなった。人間の努力と知恵と創造力のやばい方の使い方の結晶がわさわさ出てきて不謹慎ながらおもしろくはある。2019/04/12

Teppei Tsujiyama

10
翻訳が微妙。解説が面白い。古代から化学兵器が想像以上に使われていた事、残虐な兵器や卑怯な戦法は禁止令も古代からあるが、かなりの頻度でやぶられていた。また生物兵器、化学兵器を開発したり、使う場合はほぼ誤射や暴発で味方にも被害があった。更に味方よりも使用者自身が因果応報で毒等で苦しむ。これは現代も一緒。抑止力目的での化学兵器開発は価値がないかも。サリン事件からもうすぐ20年。2015/01/05

barcarola

3
興味深さと気持ち悪さと……。2020/05/17

Smith, Ordinary. Person.

1
 生物化学兵器はなぜ使用が禁じられているのか。それは第一に「相手に過剰な苦痛を与えるから」だが、それ以上に「コントロールが難しいから」に尽きる。つまり、使用すれば味方も含めて無差別に害を被る。統治者や政治家は戦争が終わる度に使用を禁じたが、その有用性からその後も何度も使用された。本書では紀元前から14世紀までの歴史から、生物化学兵器が使用された記録を選出し掲載している。そして教えてくれる。「歴史は同じ過ちの繰り返しによる罪重ね」だと。歴史や記録は振り返るためにある。そのことを、私も含めて誰もが忘れがちだ。2007/06/25

Riko

1
図書館で借りた2013/08/07

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