講談社文庫 ニッポンの課長

重松 清【著】

講談社（2006/01発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 378p／高さ 15cm
• 商品コード 9784062752947
• NDC分類 336.3
• Cコード C0195

出版社内容情報

オトナだったら、誰でも一度は考える……「仕事」がしたいのか？「出世」がしたいのか？「課長」って、エライのか？
藤巻幸夫氏からのアドバイス付き

係長以上、部長以下。偉いような、そうでもないような「課長」。自らも中間管理職世代になったシゲマツが、21世紀の課長さん21人を現地直撃ルポ。再生法申請会社の「建て直し課長」に、不況知らずの「ヒット課長」、「ドラえもん課長」に「夕焼け課長」……その意外な仕事とは？課長さんパワーのヒミツを徹底解明！

重松 清［シゲマツ キヨシ］
著・文・その他

内容説明

係長以上、部長以下。偉いような、そうでもないような「課長」。自らも中間管理職世代になったシゲマツが、２１世紀の課長さん２１人を現地直撃ルポ。再生法申請会社の「建て直し課長」に、不況知らずの「ヒット課長」、「ドラえもん課長」に「夕焼け課長」…その意外な仕事とは？課長さんパワーのヒミツを徹底解明。

目次

わたしがやらずに、だれがやる―会社建て直し課長
こんな時代でも、ヒットを飛ばします―イケイケ課長
世のため、人のため、未来のため―社会派課長
二度目のお仕事―“有名人”課長
おらが町を、村を、おこします―ニッポン全国、村の課長、町の課長

著者等紹介

重松清［シゲマツキヨシ］
１９６３年岡山県生まれ。早稲田大学教育学部卒。出版社勤務を経て、執筆活動に入る。１９９９年『ナイフ』で第１４回坪田譲治文学賞、『エイジ』で第１２回山本周五郎賞、２００１年『ビタミンＦ』で第１２４回直木賞受賞。話題作を次々発表するかたわら、ライターとしても、ルポルタージュやインタビューを手がける（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[金吾]

さまざまな業種で真剣に仕事に取り組んでいる人たちの存在を想起させてくれます。多くの人が脚光を浴びないまま世のため、家族のため、自分のために頑張っているのだなあと感じました。仕事においてやるべき時にやるべきことを成し遂げる人は素晴らしいとも思いました。

2021/08/12

[Mark]

まあまあ面白い企画。課長さんも大変だね。ところでその後はどうなったのだろう？

2015/01/19

[James Hayashi]

著者が21人の日本企業の課長にインタビューしたルポルタージュ。銀行の女性課長、雪印の電話での苦情を対応した課長、はとバスの企画、京王百貨店の名物ー駅弁大会の担当、動物園や児童虐待の担当、など２００３年当時を賑わした企業名が名を連ねる。その他にもスポーツで名を馳せた方々の企業での活躍や公務員の中間管理職の課長なども見られる。ちと上辺だけの内容で物足りない反面、全く興味のない職種の仕事ぶりも読まされたのでこんなものかな。面白い企画だと思う。

2014/07/09

[イズム（清瀬泉夢）]

全国、あらゆる職種の課長にインタビューをしたルポ。まずいろんな仕事があるなぁというのが第一印象かな？共通して言えるのが、ここに出てくる課長さんはみんなプライドを持って仕事をし、それを楽しんでいるということ。なかなか仕事にプライドを持つのは難しいと思うし、楽しむのはもっと難しい。それができるから、できるようになったから課長という役職に付けるのかもしれないですね。自分は会社勤めをしたことのない職業なので、いろんな発見があり面白かったです。10年以上前の作品なのでそれぞれの今を見てみたいですね。

2014/05/27

[こばきよ]

多種多様な職種の日本の課長達を重松先生がビジネスの視点よりも作家として物語として捉える視点から綴った10年前のルポ的作品。それでも日経BP出版なのでビジネスよりですかね。趣旨は当時40歳前後であった重松先生が同世代の課長達にスポットを当てるというものだが、実感してしまったのは10年ひと昔と言う感じ。無くなってしまった会社、ピークをすぎてしまった会社、今も奮闘している会社。その中に一人一人の仕事がある。別の仕事についた人、退職した人もいるだろう。それでも世の中は回り続けているのだなぁ、と感じてしまった。

2013/03/04