内容説明
愛した女の魂は不滅なのか。とうの昔に殺された元恋人マロリーしか知り得ない過去をちらつかせ、肉感的な美女が誘惑してくる。妻と一人娘を裏切った瞬間からジョンの日常は一変。恐怖と官能の坩堝のなかで、理屈では説明のできない事件が続出する!あまりに危険で強烈なサスペンス。
著者等紹介
アイルズ,グレッグ[アイルズ,グレッグ][Iles,Greg]
少年時代を西ドイツで過ごした。ミシシッピ大学を卒業後、文筆活動に入る。1993年の処女長編『甦る帝国』(上下)、1995年刊の第2作『ブラッククロス』(上下)は、ともに「ニューヨーク・タイムズ」、「パブリッシャーズ・ウィークリー」のベストセラー・リストに名を連ねた
雨沢泰[アメザワヤスシ]
1953年、東京生まれ。早稲田大学文学部卒。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紅はこべ
17
スティーヴン・キング絶賛というのも頷ける。主人公に接近する謎の美女、彼女は自分の魂は十年前に死んだ彼の恋人のものだと言う。あり得ないと否定しつつ、彼女に溺れる主人公。主人公に独占欲を示すようになる女。怪奇版『危険な情事』?残念なのは、主人公が美女にそこまで執着されるほど、魅力的な男に思えなかったところ。2009/08/22
youyou88
3
地質学者のジョンは石油採掘の仕事で成功し今では瀟洒な豪邸に住んでいる。 ところがパートナーのコールがお酒に溺れおまけに借金を抱えているらしい。 また、妻のリリーとは壁が出来ている。 そんな折、一人の女があからさまにジョンを誘惑してきた。 「わたしよ」それは十年前にレイプされ絞殺された元恋人のマロリーそのものの口調だった。 やはり不倫はやるもんじゃないよね…という小説。 https://ameblo.jp/harayou1223/entry-11146314055.html2021/12/03
yos
2
一級のサイコ・サスペンスを期待して読んだら、今回はちょっと違っていた。微妙に反則気味で違和感ありまくり。途中で蹴り飛ばしたくなった。が、そこは流石にグレッグ・アイルズ。読ませるすべは心得ており、強引ともいえる力業で見事にまとめ上げている。退屈しないし、最後まで集中して読み続けることもできる。楽しめると言ってもいい。ただ、「神の狩人」のようではないというだけである。2005/12/14
シーラ
1
戦慄の眠り、神の狩人など、スピード感のあるサスペンスを書いている作家さんですが、この本はかなり常軌を逸している、とご本人が書いている通り、今までとは違う展開。ホラー&サスペンス、と言ったところでしょうか。多くの要素を緻密に織り上げ、一つ一つを絡めて丁寧に昇華させている手腕が見事ですが、パターンと言えばパターン。いつもの作品の方が好き。2009/11/12
ルウ
1
★1 作者がノリノリで遊びながら描いたなーって印象。突き詰めてジックリ読むと多分ダメで、オーガズムを感じると魂が…うーん、ファンタジー!導入部が退屈なだけに、アイルズじゃなかったら途中で投げ出してた。2015/02/03