内容説明
「もそっと強う突きんしゃれ」医師の大谷道渓は診察に訪れた藩主の奥御殿で、からみあう獣二匹の姿を覗き見たことから、世をはばかる密事の渦中に巻き込まれていく―。表題作他、不倫の果ての道行きや血を分けた兄妹の情事など人目を忍ぶ男女の契りをしっとりと描く官的時代小説集。
著者等紹介
岳真也［ガクシンヤ］
１９４７年東京都生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業、同大学院社会学研究科修了。’６６年学生作家としてデビューし、以後幅広い分野で活躍。’９８年刊行の『吉良の言い分』はベストセラーとなった（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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