内容説明
奇怪な由来を持つ僧院で九鬼鴻三郎は魔人スペシネフと対峙した。圧倒的な恐怖の中で語られた魔人の秘密。ついにヴェールを脱ぐ暗黒の魔獣ドゥゴンの破壊力。なんとか脱出した九鬼は新たな任務を帯び、ふたたび闇の戦場へ出撃する。影の支配者として君臨してきた礼部一族のクーデタを阻止するために―。
著者等紹介
笠井潔[カサイキヨシ]
1948年東京都に生まれる。1979年『バイバイ、エンジェル』で第6回角川小説大賞を受賞。以降、矢吹駆シリーズとして『サマー・アポカリプス』『薔薇の女』『哲学者の密室』を執筆し、日本の推理小説界に新しい潮流を巻き起こす。また評論活動の分野でも活躍。1997年の編著作『本格ミステリの現在』で第51回日本推理作家協会賞(評論その他の部門)を受賞。2003年には第3回本格ミステリ大賞を『オイディプス症候群』(小説部門)、『探偵小説論序説』(評論部門)で同時受賞した
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
mnagami
5
日本編終了。しかし九鬼とキキ以外で最後まで生き残れるキャラはいるんだろうか。あと個人的には鮫島はもっといたぶって殺してほしかったw2017/05/20
プリザエース
3
冒頭に、主題のリズムや雰囲気とは全く違うシーンから始まるのが本シリーズの特徴で、こういう演出は現代の連続ドラマでも採用されているものだ。それが主人公とどう絡むのかが後の楽しみとなる。少女をガードしてきた主人公が少女に助けられるようになった変化も楽しい。彼女が戦闘モードに入った時の姿に女の魅力を感じてしまう主人公の感性こそ、近年言われる多様な価値観の頂点の一つと言えるだろう。笠井氏のリベラル度合は20年以上前にここまで到達していたのだと驚くと共に、表現規制を是とする今の自称リベラル連中は全部偽物だとわかる。2019/04/22
アーサー・エリス
3
「若き日のイエスとアドルフの小僧そそのかしたのはワシで、ノストラダムスに予言を吹き込んだのは宇宙邪神で、予言の目的は人類ジェノサイドして光と闇を超える真の神を起こすことだよ」「な、なんだってー!」当面の黒幕はスペシネフで歴史の裏で暗躍してたのもスペシネフとガゴール(要約)で片付いた5巻。いよいよ九鬼の立場が危うくなってきた。ドゥゴンにビビってるのは良いとしてもまーたヒロインとキキに窮地を助けられてるし、御殿場の敵地に潜入した時も村忠を生かしたばかりにピンチになっている。殺しのプロという設定はどこへやら。2016/05/24
龍田
3
日本編完結。表紙の巫女さん姿のキキが可愛いな。九鬼のKGB仲間の三浦麻紀の正体と展開には驚いた。麻紀のビジュアルがバゼット似で好みだった。日本とアメリカとロシアの三つ巴になったけど、日本があっさり負けそう。2016/01/07
無銘
3
吸血鬼と超古代文明の伝奇アクション5巻目。宇宙の根源たる神とか言い出しちゃうスペシネフ最終目的は正直遠大すぎてついてゆけないが、目の前に差し迫った礼部のクーデターと、連鎖して起こらんとする米ソの日本侵攻の危機に立ち向かう今回のお話自体は実に面白かった。追い詰められるところまで追い詰められて覚悟を決めた、というか開き直った古牟礼民勢が皆格好良い。…しかし、古町と古呂以外の夜刀8人衆の扱いとかは相変わらず容赦なさ過ぎで泣ける。2012/12/25
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