内容説明
政党の機能や支持の低下、無党派層の増大など、近年では政党に対して否定的な見方が示されるようになった。しかし、今もなお政党が政治の中心に位置することには変わりがない。本書は、もはや政党が社会(有権者)とのつながりを重視せず、国家機関の一部となって存続しているとするカルテル政党論を体系的に解説する。
目次
はしがき
第1章 問題の所在
政党政府に関するプリンシパル─エージェントの単純モデル
政党の変容
カルテルの理論
カルテル政党と政党カルテル
カルテル化が意味すること
カルテル政党
カルテル化の制約
批判
含意
本書の構成
第2章 政党の台頭と衰退
エリート政党
大衆政党
包括政党
第3章 党内権力の所在
地方の政党の浸食
専門職としての政治
結論
第4章 政党と相互関係
政策の収斂
競合様式の変容
連立
第5章 政党と国家
政党法
組織としての政党
市民社会の代理人としての政党と選挙競合者としての政党
政府における政党
政党資金
政党法と党派的自己利益
党派的な公職の拡大
第6章 カルテル政党
カルテル理論の概観
社会理論における理念型
経済と政治におけるカルテル
政党のカルテル
カルテル政党
カルテル政党・合意形成型民主主義・規制国家
第7章 カルテル政党とポピュリスト的反対党
市民と政党の結びつき
専門化とアウトプットの正統化
いずれにせよ、政党民主主義の問題とは何か
ポピュリズムの台頭
将来の展望
最終的な議論
訳者あとがき
参考文献
人名索引
事項索引
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