内容説明
建築現場で働く法学部の学生新井安彦は、いかさまポーカーで愛車のバイクを奪われた親友敬二のために、嵌めた久野に会う。蛇のようにしつこい連中は、刃向かった敬二を監禁し、癒しがたい傷を負わせた。暴力の連鎖を断とうとした安彦はついに久野を殺してしまう。二人には全てを捨てて逃げるしかなかった。
著者等紹介
北方謙三[キタカタケンゾウ]
1947年佐賀県唐津市生まれ。中央大学法学部卒。’70年「明るい街」でデビュー。’81年『弔鐘はるかなり』でハードボイルド小説に新境地を開く。’83年『眠りなき夜』で日本冒険小説協会大賞、吉川英治文学新人賞、’85年『渇きの街』で日本推理作家協会賞を受賞。’89年『武王の門』で歴史小説に挑み、’91年『破軍の星』で柴田錬三郎賞、さらに近年は『三国志』『水滸伝』など中国小説での活躍も目覚ましく、2004年『楊家将』(PHP研究所)で吉川英治文学賞に輝いた
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感想・レビュー
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GAKU
64
法学部の学生安彦と、幼馴染の親友敬二。いかさまポーカーで新車のバイクを奪われた敬二のために、嵌めた久野と会った事から暴力の連鎖が始まる。最後に二人が男として生きるために選んだ手段とは?そして二人の未来は行きどまりでしかないのか?「男は金玉なくして行きていくことは出来ない。」北方流青春ハードボイルドでした!⇒ 2018/04/18
臨床心理士 いるかくん
48
主人公は2人とも21歳。ガキの頃からのつきあいだ。新井安彦は法学部の学生、山口敬二は建設現場で働いている。敬二が博打の負けをバイクで肩代わりしたことを発端に、二人は厄介な事態に執拗に見舞われることになる。若さや純粋さや友情といったテーマを、愚かさと暴力を用いて描く、北方流青春ハードボイルド。2015/01/24
ふっちゃん、男性60歳代(乱読書歴50年)→70歳になった。
1
北方謙三さんのハードボイルドが、大好き人間です。北方さんが、三国志等の歴史物を大ヒットさせている中でのこのハードボイルド。いいですネ 自分の原点はココだと云う立場を大事にしている人だと思う。47才の時の作品となっているが、その年齢でこの若い主人公達の生き様をここ迄描き出す事がすごい。 【4.8】2021/01/13
雲國斎
1
どきどき,ハラハラさせてもらった!2004/12/03
橘未定
1
主人公の安彦と敬二の友情活劇。逃げる二人が行き着いた先は……。2009/09/09