講談社文庫<br> 中大兄皇子伝〈上〉

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講談社文庫
中大兄皇子伝〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 373p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062747707
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

吾の裡には鬼が棲みついている!新しい律令国家を建設するために必要なことは「革命」。それを邪魔する者は心を鬼にして殺さなければならない、と若き皇子は、蘇我入鹿の首に刀を突き刺した―。数々の禁忌を打ち破り、大化の改新の立役者となった中大兄皇子。その常人離れした野望を描いた歴史大作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まみこ

18
黒岩重吾氏の本の読み口はどれも似ているが面白い。本書は中大兄皇子が自らの生涯を語るという形で話が進む。上巻で入鹿の暗殺は果たしたので、下巻は額田王や政治改革に関する内容でしょうか。楽しみです!しかし、この中大兄皇子は結構性格悪いですね、笑。嫉妬深く激昂しやすいし、荒々しくて残酷でハラハラします。主人公をここまで嫌らしく描くのはなかなか珍しいんじゃないかと思いますね。歴史的に悪役と言われる人物でも、主人公になる時は好青年に描かれるものですから。中大兄皇子の印象が変わったかもしれません。それでは下巻へ..2023/11/29

くっちゃ

10
葛城皇子は入鹿暗殺までは、基本的に歴史の傍観者。落日の王子は蘇我入鹿がアグレッシブに動いていて、百済の翹岐王子や高句麗の泉蓋蘇文など三国の情勢などを入鹿の心情に絡めて詳しく描写していた。対して、葛城皇子は裏で暗躍、ひたすら鎌子と絆を深めていく。話は比較的シンプルで分かりやいし葛城皇子の心理描写は面白いが、その分狭い視野での物語になっている印象。中大兄皇子は大化の改新後こそ活躍する人物。本番は後半から。下巻の展開に期待!2016/12/21

BIN

7
上巻は蘇我入鹿を倒し、皇太子になるまで。中大兄皇子の語りで述べられている点が黒岩作品として珍しい印象。聖徳太子の子の山背大兄王をあっさりと打倒しているが、蘇我入鹿をメインに書いた落日の王子ではもう少し詳しく書いているのかな?下巻は何を書いているのだろうか。額田王との関係かな。。。2023/07/21

秋乃みかく

7
★★★★☆ 再読。上宮王家の滅亡、大化の改新などのことは「落日の王子」でも読みましたが、こちらの作品は中大兄皇子目線で書かれているので前作とはまた違った面白さがあって良かった(^^)続けて下巻へ突入します。2014/10/29

RASCAL

7
黒岩さんの歴史小説ではかなり珍しい、一人称で中大兄皇子が語り部。しかも性格は唯我独尊の俺様キャラでかなりユニーク、面白い。上巻は入鹿暗殺の乙巳のクーデターまで。崇峻暗殺で蘇我氏の天下は固まったのかと思ったけど、やはり蝦夷は馬子ほどの傑物ではなく、祖父の真似をして再び頂点に立とうとした入鹿は志半ばで倒れたって事か。下巻にいく前に「落日の王子ー蘇我入鹿」の再読いっときます。2013/04/22

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