神話から歴史へ―神話時代夏王朝

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  • サイズ B6判/ページ数 398p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062740517
  • NDC分類 222.01
  • Cコード C0322

出版社内容情報

考古学の最新成果が明らかにした古代中国文明の“真実”
稲作・牧畜の起源、夏王朝実在の痕跡

中国文明は、旧石器時代のはるかむかしより、南北2つの文化地帯の接触と交流を通して発展を遂げてきた。農耕社会が誕生した新石器時代は、社会の組織化が一層進み、首長制社会の段階に到達、これがいわゆる五帝の時代である。最新の考古学が解明した殷墟、そして夏王朝に比定される二里頭文化――いま初期国家の形成過程が明らかになる。

宮本 一夫[ミヤモト カズオ]
著・文・その他

内容説明

中国文明は、旧石器時代のはるかむかしより、南北二つの文化地帯の接触と交流を通して発展を遂げてきた。農耕社会が誕生した新石器時代は、社会の組織化が一層進み、首長制社会の段階に到達、これがいわゆる五帝の時代である。最新の考古学が解明した殷墟、そして夏王朝に比定される二里頭文化―いま初期国家の形成過程が明らかになる。

目次

第1章 神話と考古学
第2章 中国発掘物語
第3章 農耕の出現
第4章 地域文化の展開
第5章 社会の組織化と階層化
第6章 非農耕地帯と農耕の拡散
第7章 牧畜型農耕社会の出現
第8章 地域間交流と社会の統合
第9章 犠牲と宗教祭祀
第10章 初期国家への曙光

著者等紹介

宮本一夫[ミヤモトカズオ]
1958年松江市生まれ。京都大学文学部卒業。京都大学大学院文学研究科修士課程修了。博士(文学)。京都大学文学部助手、愛媛大学法文学部助教授を経て、九州大学大学院人文科学研究院教授。専攻は東アジア考古学。東アジアの新石器時代から初期鉄器時代の比較考古学ならびに比較文明論を研究する。水田農耕の起源地や初期青銅器を明らかにするための共同研究を中国において進めている。2003年、第一六回浜田青陵賞受賞
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

蛇の婿

15
歴史の本、というよりは、この本は歴史以前の中国に対する考古学的な考察の本、というべきかも知れません。一般向けに書かれた本ではありますが、遺跡から出土する土器の特徴や遺跡の地理など私にはどうも読んでいてピンと来ず、かなり苦労しながら読み進める事になりましたw 実は表題に「神話時代 夏王朝」とあったので、そちらを大いに期待して読んだのですが、八割が旧石器時代から新石器時代の話でちょっと残念w まぁ…それはそれで面白かったのですけれどもw2014/10/21

崩紫サロメ

6
考古学的なアプローチをとる本論は第三章からであるが、第二章で示される中国考古学の歴史はなかなか興味深い。例えば、殷墟の発見は清末で、発掘された資料はその後の激動の中で受難の歴史を辿る……など。第七章「牧畜型農耕社会の出現」で、動物考古学の手法が紹介されている。なるほどー、動物骨をそう使うのか!ここに限った話ではないが、著者が実際に調査に参加し、遺物に触れた経験を元に語っているところが多く、考古学の具体的な作業に興味が湧く。農耕社会、中華という思想を扱った「おわりに」は2巻読了後に再読せねば。2019/09/12

印度 洋一郎

6
中国の先史時代(日本でいうと縄文~古墳みたいな感じ)をまとめ、約400ページを費やし、やっと殷が出て来る労作。とても興味深いのだが、大変読み難い。これは、広大な中国各地に異なる複数の文化が並立しつつ、相互に影響を与えながら変化する複雑な状況、しかも未だわからない事が多い中でまとめた結果だろう。二度読んで何となく筋が掴めたかな、という感じ。再読時は、年表と地図と各文化の編年図とキーワード一覧、そして索引を首っ引きで読んだ。このリーダビリティのハードルの高さは、学術書ではないので、一般読者には辛いかもしれない2013/04/27

さとまる

3
先史時代を扱っている。「神話から歴史へ」という副題なのでもう少し神話時代のことを扱っているかと思ったが、冒頭一章だけであとは考古学的な内容になってしまったのは少し残念。自分に考古学の知識が欠損していることもあり、内容が難解で今こうやって感想を書いていても概要をまとめることが出来ない。2巻以降は文献史学の範疇でかつなじみがある時代なのでもう少し理解できればいいが……2019/04/25

GEO(ジオ)

3
数年ぶりに読み返した。学校などでは伝説として教わる夏王朝であるが、一部の学者の中には実在したとする人もいる。わかりにくい内容だが、なかなか面白い。2013/09/25

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