森の生命学―つねに菌とともにあり

森の生命学―つねに菌とともにあり

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  • サイズ A5判/ページ数 261p/高さ 22X14cm
  • 商品コード 9784809213014
  • NDC分類 474.7

内容説明

森林の医学を通して、従来、顧みられなかったきのこ・菌類の存在をクローズアップ。動物/植物という二元論に、第三の脚としての菌類を加えた、新たなる生態学を展開。

目次

第1章 森の隠花植物(きのことの出会い;きのこの分類学)
第2章 森の病い(病虫害の研究;森のカルテ;森林の変遷;森の保護;カラマツ落葉病の研究)
第3章 森の生態学(第三の生物;生活学としての生物学)
第4章 森を育てる(病虫害と環境;森林生態系の矛盾;寄生と発病;マツカレハの大発生)
第5章 森を食べる(菌食論;三本脚の哲学)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぴょんpyon

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菌類の業界では知らない人はいないであろう今関六也さんの体験と研究が綴られています。自然の生態系は生産者である植物、消費者である動物の2者だけでは成り立たない。還元者(分解者)である菌類のはたらきが重要なのだ。「つねに菌とともにあり」の意味を簡単にいえばそんなところでしょうか。ヒトの医学や土壌学の知見も取り入れながら、柔軟な発想で菌類について考えをめぐらす、今関の文章に惹かれます。2016/05/06

ぴょんpyon

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再読。以前よりも深く理解できた気がする。エゾマツ、トドマツの風害調査をきっかけに大きく展開した今関の自然観は、生態学的防除論と生態系生態学の観念に結実する。いまでこそ、自然を生態系全体でとらえ、分析しようとする研究は盛んだが、真菌類の分解者としてのはたらきすら軽視されていた当時ではよっぽど珍しかったのではないだろうか。古い本には違いないけれど、その自然観は新鮮に感じられておもしろい。2022/07/26

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