内容説明
細やかな情のありようを時に暖かく、時に厳しく描いた十七編。名手たちのあまりに鮮やかな筆さばき。収録作家―沢田ふじ子・杉本苑子・南原幹雄・半村良・梅本育子・池宮彰一郎・中村彰彦・羽山信樹・高橋克彦・出久根達郎・伊藤桂一・皆川博子・佐江衆一・藤本義一・宮本昌孝・竹田真砂子・祖田浩一。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あいちょ。
3
図書館。 短編集。 ※雪提灯 ・小さな恋の物語 ・廓法度 ・捨て子稲荷 ※恋あやめ ・絶塵の将 ・開城の使者 ・一期一殺 ・夜光鬼 ・春宵相乗舟佃島 ※夢の通い路 ※雲母橋 ※江戸鍛治注文帳 ※口説北斎 ・前髪公方 ・木戸前のあの子 ・逃亡 2024/01/25
山内正
3
伯母さんはどうして私に新しい人形 姉さんには誰かの古人形と分け隔て 姉お藤は髪を結うのを嫌い着物は袖を短くする お梅お前は良いね納得いかないと 直ぐに尋ねられて 離れの部屋で二人は人形で芝居を 若松を介抱して頼国のと台詞を言う 本気で言ってるのかお藤は 突然戸が開き伯母が来た おっ母さんの薬湯を伯母さんは何故 捨てて濃い茶に変えていたんだろう って人形に話してたのさ 大きくなってやっと見た事の意味が 分かって来たよ 今となっては遅い 自分の喉に刃を当て血が溢れた 伯母さんは人殺しだ 命と引き換えに言うの2020/03/28
水戸
1
短編集。やるせない感じのものや、ほんのり温かくなるもの、執念を感じるもの、なんだかなぁ(笑)というもの、毛色も雰囲気も全く違う時代小説が、濃密でありながらサラッと読める分量で詰まっています。2022/04/25
山内正
0
そう言えば先月も先々月もたしか無かった こりゃちと手遅れじゃな下手すると命取り 里へ帰って産んでおしまいなされ 食べツワリと言うてな稀にあるますのじゃ 伶人に言伝けたら 今忙しいと返事が 何故に父親が俺だと言うのか 別れる前に身籠ったんだと 一介の伶人に過ぎないくせに 帝から使いが来て今宵女楽を催したいと 笛を沿えて来た 復讐をと思い綿くずを差し込んだ 月が出酒肴が供され合奏が始まる 途端に咳込み笛を落とした とんでもない事に宮門を出る後ろ姿に 色男も形無したと 留守のはずの屋敷に赤子の泣き声が聞こえる2022/12/05
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