講談社文庫
柔らかい棘

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  • サイズ 文庫判/ページ数 584p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062733441
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

弁護士モスを美貌の女性テリーが訪れた。乳癌を放置した医師を告訴するという。一年前の屈辱的敗訴から、医療過誤訴状は二度と引き受けまいと誓っていたモスだが、被告はあの時の医師。単純な医療ミスではないと直感し、「良心的医師」の仮面を剥ぐため聖域へと踏み込んでいく。命の尊厳を問う法廷サスペンス。

著者等紹介

カー,ベイン[カー,ベイン][Kerr,Baine]
1946年生まれ。短編集“Jumping‐Off Place”の著者として注目を集め、地方紙ミズーリ・レビューの編集者賞を受賞。処女長編である『柔らかい棘』では医療過誤訴訟を取り上げているが、自らも医療過誤を専門とするコロラド州ボルダーの現役弁護士である。法律家として20年のキャリアを持つ一方、1983年には国立芸術基金の小説部門で助成金を受け創作活動も続けている。現在2作目を執筆中。1997~1998年、弁護士事務所の特別休暇を使い、ジャーナリストとして旧ユーゴスラビアの戦争犯罪裁判を取材。その他ボスニアの選挙管理人を務めるなど行動派の弁護士としても知られる

高野裕美子[タカノユミコ]
札幌市生まれ。1987年、冴木淳名でスティーブン・クーンツ作『デビル500応答せず』(講談社文庫)を翻訳。その後、高野裕美子名でクーンツ、L・サンダースなどの作品を数多く翻訳する。2000年に『サイレント・ナイト』(光文社)で作家デビュー。第3回日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞した
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

tsukasa_oishi

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ひさしぶりにリーガル・ミステリを読んだ。やっぱり法廷での戦いはエキサイティングだし楽しい。現代において、実際に弱者を守って悪人をぶちのめすことができるのは法廷だけなのかもしれない。作中でも語られているけど、弁護士というのは依頼人に忠誠を誓った騎士なのだ。もちろん、これは理想なのだろうけど、まったくその通りだなと感じてしまう。法律というのは弱者が強者と対等にやりあうための大切な武器だし、その武器をうまく使いこなすのが弁護士という名の騎士なのだ。被告の医師を糾弾するクライマックスのシーンでは、実際に主人公のピ

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