内容説明
バイト先のＴＶ局で起こった女子高校生連続殺人事件の解決に挑む大学生三人組。シラケ世代とミーハー族の心の断面をえぐる青春推理―『ぼくらの時代』。古歌の暗号解読に取り組む若き日の折口信夫。猿丸大夫と柿本人麻呂の関係は？“いろは歌”に隠された秘密とは？伝奇暗号推理の最高傑作―『猿丸幻視行』。
著者等紹介
栗本薫［クリモトカオル］
東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒。１９７７年、中島梓の名で『文学の輪郭』で群像新人賞受賞、文芸評論家としてデビュー。翌年『ぼくらの時代』で第２４回江戸川乱歩賞、１９８１年『絃の聖域』で第２回吉川英治文学新人賞受賞。以降、ミステリ、ＳＦ、時代小説など作品多数
井沢元彦［イザワモトヒコ］
１９５４年愛知県生まれ。早稲田大学法学部卒。ＴＢＳ報道局に在職中の１９８０年『猿丸幻視行』で第２６回江戸川乱歩賞受賞。以後、執筆活動に専念し、歴史ミステリ、評論で独自の境地を拓く
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感想・レビュー
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scoopio
2
猿丸幻視行が読みたかったが、図書館にこれしかなかった。「猿丸幻視行」だけ読んだ。文句なしにおもしろい。誰かが書いてたが確かに殺人事件はいらない。純粋に歴史ミステリーにした方が楽しめただろう。「ぼくらの時代」は冒頭だけ読んだが、今読むにはどうも時代が合わない気がした。2009/10/08
みっぴのぱぱ
1
『ぼくらの時代』を電子図書で借りる。若かりし頃『ぼくらの時代』というタイトルと、江戸川乱歩賞受賞作品という文句に引かれ文庫本を購入し読んだ？という記憶はあるも、内容はサッパリ覚えておらず今回、再読。こんなストーリーだったんだと思いつつ、昔の時代を感じさせる内容に郷愁を覚える。小説に登場する時代に反抗していたロン毛の若者や、アイドルを追いかけまわしていた女子高生は、今や高齢者という世代になり時代の隔世を感じらざるを得ない。2024/09/26
