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講談社文庫
東京城(とうけいじょう)残影

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  • サイズ 文庫判/ページ数 340p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062732550
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

明治三年、箱館戦争で敗れた旧幕臣の信一郎が東京へ生還した夜、妻のお篠は大川に身を投げた。夫が留守の二年半に何があったのか?お篠は柳橋芸者の舟に助けられたが、さらに因縁の再会が。江戸から東京へ、混乱の時代に翻弄される男女の人生の交錯と、運命の離合を描く感動長編。第九回時代小説大賞受賞作。

著者等紹介

平山寿三郎[ヒラヤマジュサブロウ]
1933年東京都生まれ。千葉県立佐倉高校卒業後、出版販売会社勤務を経て、’61年、外食産業会社に転職。’93年に定年退職を迎えた後、小説の執筆に取りかかる。’98年、本作『東京城残影』で第9回時代小説大賞を受賞。“65歳、文学老年デビュー”と脚光を浴びる
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

真理そら

10
作者は65歳でこの作品でデビューしたとのこと。榎本軍とともに箱館で戦い、松前藩に拘留され…やっと江戸(東京)に帰り着き両親と妻の住まいを探し当てた向井信一郎。それなのに妻・お篠は夕餉の支度をした後消えてしまった。わずか2年半の夫の不在がお篠の運命を変えてしまったのは時代の雰囲気のせいかもしれないし、お篠という女の弱さのせいかもしれない。お篠を囲っている茂平は、そのことを信一郎に伝えられずに、罪の意識から信一郎の手助けをしたり、長い付き合いの芸者お米の包容力に甘えたりと情けなくて憎めない。2018/04/25

東森久利斗

1
滅びの美学。線香花火が燃え尽きる寸前、包まれるような温かな輝き。現代人が捨ててしまった日本人の宝物が詰まった一冊。2015/10/13

鉄善

0
1999年単行本の初版が積読されていた。江戸から東京への大転換期の男女を描く秀作。いささか男にとって都合の良すぎる話ではあるものの、過去の意地やしがらみ捨てて現在の幸福を掴む二組の男女。それにしてもこの時代背景でしか成立しそうにない話だが説得力がある。2020/05/15

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