講談社文庫<br> Twelve Y.O.

電子版価格
¥712
  • 電書あり
  • ポイントキャンペーン

講談社文庫
Twelve Y.O.

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 402p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062731669
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

沖縄から米海兵隊が撤退した。それは米国防総省が、たった一人のテロリストに屈服した瞬間だった。テロリストの名は「12」。最強のコンピュータウィルス「アポトーシス2」と謎の兵器「ウルマ」を使い、米国防総省を脅迫しつづける「12」の正体は?真の目的は?圧倒的スケールの江戸川乱歩賞受賞作。

著者等紹介

福井晴敏[フクイハルトシ]
1968年東京都生まれ。千葉商科大学中退。1997年、警備会社に勤務する傍ら初めて応募した作品「川の深さは」が、江戸川乱歩賞選考会で大きな話題になる。翌年、「Twelve Y.O.」で第44回江戸川乱歩賞を受賞。2000年『亡国のイージス』で日本推理作家協会賞、日本冒険小説協会大賞、大薮春彦賞をトリプル受賞した
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

hit4papa

86
日米間に繰り広げられる謀略戦を描いた冒険小説です。本作品は、背景として沖縄から米軍が撤退したという設定です。米国を恐れさせたアポトーシスIIウィルス、《キメラ》計画、『BB文書』、『GUSOHの門』と謎のワードが頻出する本作品。実行者トゥエルブの計画、それを阻止せんとする「ダイス」、複雑に絡み合う米国の思惑と、途轍もなくハードな内容です。読み進める度に、少しずつ明らかとなていく真相に快感すら覚えてしまいました。本作品は、読了時に全てのワードの謎が明らかになります。特に『BB文書』は、最初から要チェック!2020/09/30

きむこ

76
再読。福井さんのデビュー作で江戸川乱歩賞受賞作。戦後、物事を自分で考えない、責任転嫁が当たり前な体質に成り下がってしまった日本。『12歳の子供のまんま大人になれない日本』と表現したトゥエルブ。彼がテロリストとして日本をたたき起こしにかかる。軍オタ的な描写と無機質な文章が読みづらいので、好みは分かれると思うが私は好きな作品。福井さんの初期は『ダイス、凄腕工作員、人情味あふれる中年自衛官、自衛隊の存在理由を問う』と言ったキーワードで描かれている作品が多い。1998年の作品ですが古臭くなく楽しめました。★42015/10/31

サンダーバード@読メ野鳥の会・怪鳥

63
沖縄から米海兵隊が撤退した。それも、たった1人のテロリストのために。テロリストの名は「12」。最強のコンピュータウィルス「アポトーシス2」と謎の兵器「ウルマ」を使い、米国防総省を脅迫する・・・・。乱歩賞受賞の福井さんのデビュー作。ミステリーというよりはサスペンス、冒険アクションもの。スピーディーな展開は飽きることなく最後まで楽しめました。面白いです!★★★+

Tetchy

51
物語の構造はデビュー作にしては実に複雑でかなり情報量の多い作品。通常の小説の3/4くらいのスピードでしか読めなかった。文体は三人称叙述だが、各登場人物の斜に構えた心情が地の文にはさまれており、ほとんど一人称に近い。情報量の多さも含め、この辺は推敲しているのだろうが、書きたいことが多すぎて削除してもこれだけになってしまったような未熟さがあり、引き算の出来ない作家だという風に受取った。こういう情念にも似た熱き物語を紡ぐ文体は好きなほうなのだが、乗り切れない自分がいた。題名の意味も含め、青臭さを感じてしまった。2010/05/20

シ也

50
元ヘリコプターパイロットの平を主人公に、米国と米国海兵隊等を脅迫するテロリスト・トゥエルブこと東馬など、魅力的なキャラクターが活躍する本作。前半の流れはゆっくりだけど、後半では舞台を沖縄に写し、アクションシーンが派手になって面白くなった。「川の深さは」を彷彿とさせる護と理沙や「川の~」のラストに出てきた井島や由梨が出てきて、「川の~」を先に読んで正解だったと実感。にしても戦う美少女の無双はやはり良い。理沙の戦闘シーンに惚れた2015/12/09

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/569984
  • ご注意事項