出版社内容情報
「医療不信」が高まっているが、それでも医者をめざす君たちへ! 医学界を取り巻く新たな環境変化、ならびに「名医になる道」を説く。
今年(2004年)から国立大学が法人化され、また国家試験合格後、2年の研修が必修化され、研修医でも、それなりの給料がもらえるようになった。かつて君臨していた医局も解体の方向に向かい、医者の世界も急速に変わりつつある。
▼しかし、「憧れの職業」であった医者も、収入の面でビジネス・エリートたちに水をあけられるようになってきており、必ずしも「リッチな職業」ではない。財政が厳しくなるなか、日本の場合は、患者が自腹を切る分が少なく、保険や税金で賄われる部分が大きいので、全体の医療費を切り詰める方向になることに加え、毎年7,000人以上が新たに医者になるので、パイは減少する方向だ。
▼ただし、「発想を変えればリッチになる方法は、じつはないわけではない」と著者はいう。その具体的な中身、つまり、これからどのような医療ニーズがあるかなどについては、本書を読んでいただきたい。好評既刊『医者をめざす君たちへ』の続編。
[1]ロード・オブ・ザ・ドクター
●第1章 なぜ医者になりたいか、一度は考えてみよう
●第2章 受験勉強を耐え抜く粘りが医者の資質を育てる
●第3章 入試面接は怖くない。医者の欠格条項を持つ人を落とすだけ
[2]変わる医学部、変わる大学病院
●第4章 臨床研修が必修化され勉強しやすくなった
●第5章 大学病院は「最高の医療の場」ではない
●第6章 医局崩壊へのカウントダウン
●第7章 医者不足の原因は医者が大学病院に残りたがるせい
[3]名医の条件
●第8章 医療の原点は患者に喜ばれること
●第9章 医療費を抑えつつ患者が健康で長寿になる医療を
●第10章 薬の副作用と医者のモラル
●第11章 高齢化時代を迎える医者の生き残りの条件
[4]和田式合格術
●第12章 夏休みを有意義に過ごすための六つの秘訣
●第13章 受験直前期のコンディション調整法
●第14章 和田先生の直弟子、現役東大医学生田口君が伝授する医学部合格一直線
内容説明
平成の「ブラック・ジャック」をめざしてみないか!医学部受験生、医学部生、子供を医者にしたい親必読!日本の医療界の現状を赤裸々に描いた精神科医がこれからの時代のあるべき医者像を明確に示す。
目次
第1部 ロード・オブ・ザ・ドクター(なぜ医者になりたいか、一度は考えてみよう;受験勉強を耐え抜く粘りが医者の資質を育てる ほか)
第2部 変わる医学部、変わる大学病院(臨床研修が必修化され勉強しやすくなった;大学病院は「最高の医療の場」ではない ほか)
第3部 名医の条件(医療の原点は患者に喜ばれること;医療費を抑えつつ患者が健康で長寿になる医療を ほか)
第4部 和田式合格術(夏休みを有意義に過ごすための六つの秘訣;受験直前期のコンディション調整法 ほか)
著者等紹介
和田秀樹[ワダヒデキ]
1960年生まれ。東京大学医学部卒業。東京大学附属病院精神神経科助手、米国カールメニンガー精神医学校国際フェローを経て、現在は精神科医。国際医療福祉大学教授(精神医学担当)。川崎幸病院精神科コンサルタント。一橋大学経済学部(医療経済学)非常勤講師。心理学をビジネスに応用するシンクタンク、ヒデキ・ワダ・インスティテュート代表。「緑鐵受験指導ゼミナール」代表
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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