内容説明
輝くワインに魅せられて飛び込んだケラー醸造所。極寒のワイン畑、枝の剪定から私の修業は始まった。ムクドリの大群と戦い、実を間引き収穫を祈った日々。静かにワイン誕生の音をきき、夢にまで見た試飲の日がやってきた。ラインヘッセン、ケラー家で過ごした至福の一年間。
目次
ワイン造りの始まりと終わりの重なる時
ワイン畑があちらこちらに分かれている理由
百年のスープ―ぶどう摘みのスープの隠し味
夏への準備―ぶどうのつぼみを間引く
一本一本のぶどうと向きあう満たされた時間
ラインヘッセンの贅沢でゆたかな生活
ケラー家流エコロジー基準
ワイン畑の大敵ムクドリとの戦い
家族のためだけのグラン・クリュ
収穫の幕開け
かくも長き収穫の日々
不思議なボトリティス―貴腐ワインを生み出すパラサイト
優しいワインの発酵音を聞きながら
1990年のクリスマスプレゼント
北限の地へ贈りもの、アイスワイン
オキナワとズュルトと、ブルゴーニュとラインヘッセン
ケラー家のワイン畑、フーバッカーよ永遠に
ケラー家七代目エルヴィンの話を聞く至福の一刻
新酒試飲の日がやってきた
ケラー家の人々の栄誉と誇り
とうとう氷のワインを収穫した日
著者等紹介
岩本順子[イワモトジュンコ]
1960年、神戸生まれ。南山大学文学部卒業後、タウン誌「月刊神戸っ子」の編集者に。1984年に渡独。ハンブルク大学で美術史を学ぶ。ハンブルク工芸美術博物館にて一年間学芸員実習後、1990年より、ユルゲン・ゼーベックと共同で、日本の漫画作品をドイツ語に翻訳している
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