講談社文庫
解明・拓銀を潰した「戦犯」

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  • サイズ 文庫判/ページ数 341p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062730389
  • NDC分類 338.61
  • Cコード C0195

内容説明

バブルに踊り、金融不安に翻弄された拓銀。危機に瀕してなお大蔵省を頼る経営陣に官僚はつれない。名門都銀は新しい金融システム構築の生贄にされたのか?破壊された地域経済と、市民生活の再生は可能か。渾身の新規取材を加え、エリートたちの「犯罪」を徹底的に追及する。

目次

第1章 拓銀が消えた日
第2章 破綻への道
第3章 迷走の果て
第4章 破綻
第5章 破綻処理
第6章 波紋
第7章 未来へ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nobody

4
本書の完読率は非常に低かろう。拓銀の破綻処理には3兆4113億出すがたくぎん抵当証券被害者には261億出さない(取引約款に「債務者が債務を履行しなかった場合でも、当社は証書に記載された約定の元金および利息を支払います」と明記してても詐欺にはならないらしい)、もういい加減に国家の正体に気づこう。戦犯SSKトリオ(鈴木茂元頭取、佐藤安彦元副頭取、海道弘司元常務)は無事お縄をすり抜ける。以前書いた通り、特別背任罪5年の時効に守られて。これはあくまでも郷土愛に駆られた記者の描いた絵の上でのことなのだがどうだろう。2022/04/04

koishikawa85

1
昔を思い出し、とても懐かしかった。破綻前夜など知らないことも多かった。北海道時代を思い出す、我が青春の書。2019/10/17

Hiro A

1
始め1/4が破綻に至るまでの不良債権ができる過程。1/4が経営危機から営業譲渡までの時系列ドキュメント。残りが後日談。最初の部分が最も面白そうだし、不良債権が膨れるに至った組織の過程こそが、タイトルの戦犯を解明することになるんだが、そこがあっさりとしか書かれていない。破綻直後の本なので、色々な差し障りがあったのだろうが。資金が流出した原因は一つではない。役員の不祥事、過度な営業拡大、過去からの情実…。一つではないということは、組織的な問題なのではないだろうか。2014/08/18

もりみー

0
あとからなら何とでも言える。その場にいた人にしかわからないことも多い。2022/10/04

depo

0
一応は都銀の一角を占めていた北海道拓殖銀行が破綻したときの驚きは今でも覚えている。自分とは全く無関係の銀行だったが、都銀が破綻するなってと思ったことだった。経営陣と企業の癒着、経営陣の無能さが読み取れる。2022/07/18

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