出版社内容情報
イアン・スマイリー[イアンスマイリー]
著・文・その他
千葉敏生[チバトシオ]
翻訳
内容説明
1961年国連にて「開発の10年」が戦略として打ち出されて以来、南北問題は世界全体が注視し、解決すべき喫緊の問題として認識されるようになった。大型の投資と貿易は経済発展の手段としてさかんに取り入れられたが、ほとんどの場合、先進国からの一方通行という性格を帯びていたため失敗に終わる。一方で、小型で単純で安価に導入され、成功をおさめたプロジェクトもあった。本書は、発展途上国の実状と、約50年にわたる貧困との戦いの具体的な実績から、真に有効で持続可能な開発援助の方法を明らかにし、これからのあるべき姿を問う。
目次
第1部 南北問題で繰り返される失敗(開発援助の歴史と変遷;発展途上国の貧困の実像;先進国の成長戦略への過信;第三セクターと第三世界)
第2部 今、わかっていること(技術の進化と移転の歴史;成長戦略に代わる小さいことの価値;農業、畜産と持続可能な技術;収穫後の保存・加工技術;エネルギーと電力の移転;建築資材と中間技術。その普及と利益;大量生産と過度な工業化の代替案)
第3部 前に進むために何が必要か(持続可能性、その虚構と現実;女性と技術に関する展望;雇用問題と非公式な産業;グローバル化と適正技術;技術を適正技術とするために)
著者等紹介
スマイリー,イアン[スマイリー,イアン] [Smillie,Ian]
アフリカ、アジアで生活、活動として、シ開発組織IP(Inter Pares)創設者。1979~83年、CUSO事務局長。1998~2001年、ニューオーリンズ・テュレーン大学非常勤教授。2000年には国連安保理の専門家小委員会委員として、シエラレオネでの違法武器取引とダイヤモンド取引とのつながりを調査した
千葉敏生[チバトシオ]
翻訳家。1979年神奈川県生まれ。早稲田大学理工学部数理科学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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壱萬参仟縁
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