内容説明
グラミー賞受賞7回。50年以上ジャズ界を牽引したヴィブラフォン奏者の軌跡。ジャズにロックを取り入れた初の本格的“フュージョン”バンドのリーダーであり、近年ゲイであることを公表した数少ないジャズミュージシャンの内面に迫る初の本格的自伝。
目次
第1部 青年時代
第2部 修行時代
第3部 独り立ち
第4部 さらなる飛躍
第5部 壮年期
第6部 前進
著者等紹介
バートン,ゲイリー[バートン,ゲイリー] [Burton,Gary]
1943年、アメリカ、インディアナ州アンダーソン生まれ。幼少期から独学でヴィブラフォンを学び、17歳で初のレコーディングを行う。バークリー音楽大学在学中も音楽活動を続け、中退後同学で教職に就く。その後学部長に昇格、後に副理事長を務める。現在はフロリダ州に在住。新たなアルバムの製作やツアーを継続しつつ、オンライン上で“即興音楽”の講習もしている。グラミー賞を7回受賞している
熊木信太郎[クマキシンタロウ]
北海道大学経済学部卒業。都市銀行、出版社勤務を経て、現在は翻訳者。出版業にも従事している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Wataru Hoshii
3
ゲイリー・バートンを知ったのは10代の頃。有名なチック・コリアとのデュオのレコードだった。クールで穏やかな美しさを持つ彼の演奏が好きだ。音楽と教育の両面で成功した輝かしい人生だが、彼もまた人生(ゲイとしての葛藤)や音楽に迷い悩んで生きてきたことを知った。また本書で描かれる天才ミュージシャンの素顔が面白い。口が悪く金にうるさいジョージ・シアリング、アル中ヤク中で性格破綻しているスタン・ゲッツ。パット・メセニーの初アルバムの実質的なプロデューサーがバートンと言うのも初耳だったが、確かにあの音楽はバートン的だ。2017/09/10
Kaname Funakoshi
0
実際に卓越したミュージシャンが、自分が卓越したミュージシャンであることを自覚しているとこういう自伝になるのだろうという見本。優秀なミュージシャンたちとの関係の中での自分の成長について紙幅が費やされているが、それよりも、繰り返し出てくる「内なるプレイヤー」とのコミュニケーションが一番の本質なのだろう2017/10/15
ナオ
0
面白かった。小曽根さん経由でサブスクで聴いてから気になってたら、自伝を発見。読み応え十分。音も素晴らしければ、人となりも素晴らしかった。小曽根さんの後書きも良かった。52020/12/05