講談社+α新書<br> ジャズの歴史―100年を100枚で辿る

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講談社+α新書
ジャズの歴史―100年を100枚で辿る

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  • サイズ 新書判/ページ数 231p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062728737
  • NDC分類 764.7
  • Cコード C0273

出版社内容情報

100枚の有名無名の作品がひとつの線になり、マイルス、サッチモ、エリントンだけではない本当のジャズ100年の歴史が見えてくる音楽評論家として活躍し、多くのファン読者をもつ中山康樹氏が、挑む「ジャズ100年史」。
ジャズの歴史は、誰でも知っているマイルス・デイヴィスやサッチモやセロニアス・モンクの「名盤」ばかりで作られているわけではなく、日本では必ずしも有名ではない、しかし歴史に名を刻むべき意義のある、隠れた作品もたくさん存在している。
この本では、100枚の有名無名の作品と、歴史に名を留めるべきミュージシャンたちを紹介していきながら、それらが持つ歴史的価値を位置づけ、ディスク紹介という「点」が、読み進めていくとやがて歴史の「線」となっていく仕掛けで、ジャズ100年を全く新しい視点で再構築・再構成する。

イントロダクション
第1章 1890年代?1940年代
 スコット・ジョプリン/エンターテイナー
 オリジナル・ディキシーランド・ジャズ・バンド/ジ・エッセンシャル・コレクション
 キッド・オリー/キッド・オリー・アンド・ヒズ・クレオール・ジャズ・バンド1922‐1947
 ルイ・アームストロング/ザ・ベスト・オブ・ザ・ホット5・アンド・ホット7・レコーディングス
 アート・テイタム/ピアノ・スターツ・ヒア

第2章 1950年代?1960年代
 デューク・エリントン/マスターピーシズ・バイ・エリントン
 アート・ペッパー/サーフ・ライド
 ジェリー・マリガン/オリジナル・ジェリー・マリガン・カルテット
 スタン・ケントン/ニュー・コンセプツ・オブ・アーティストリー・イン・リズム
 セシル・テイラー/ジャズ・アドヴァンス

第3章 1970年代?1980年代
 ギル・スコット・ヘロン/スモール・トーク・アット・125&レノックス
 ジョン・マクラフリン/デヴォーション
 ファラオ・サンダース/テンビ
 クルセイダーズ/パス・ザ・プレート
 ウェザー・リポート/ウェザー・リポート

第4章 1990年代以降
 ブランフォード・マルサリス/モ・ベター・ブルース
 マイルス・デイヴィス/ドゥー・バップ
 ウィントン・マルサリス:リンカーン・センター・ジャズ・オーケストラ/ゼイ・ケイム・トゥ・スウィング
 オーネット・コールマン/トーン・ダイアリング
 ドン・ウォズ:ドン・ウォズ・プレゼンツ・オーケストラ・ウォズ/フォーエヴァーズ・ア・ロング・ロング・タイム

あとがき


中山 康樹[ナカヤマ ヤスキ]
著・文・その他

内容説明

ジャズ史にはこのアルバムが欠けていた。全く新しい視点でジャズの歴史を再構築・再構成したら…こうなった!

目次

第1章 1890年代~1940年代(スコット・ジョプリン/エンターテイナー;オリジナル・ディキシーランド・ジャズ・バンド/ジ・エッセンシャル・コレクション ほか)
第2章 1950年代~1960年代(デューク・エリントン/マスターピーシズ・バイ・エリントン;アート・ペッパー/サーフ・ライド ほか)
第3章 1970年代~1980年代(ギル・スコット・ヘロン/スモール・トーク・アット・125&レノックス;ジョン・マクラフリン/デヴォーション ほか)
第4章 1990年代以降(ブランフォード・マルサリス/モ・ベター・ブルース;マイルス・デイヴィス/ドゥー・バップ ほか)

著者等紹介

中山康樹[ナカヤマヤスキ]
1952年、大阪府生まれ。音楽評論家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

巨峰

29
実は「アメリカ人によるジャズの歴史」を再構築したもの。娯楽性が高いとして従来の純ジャズの評論から排除されたアメリカにおける当時の人気作を再度織り込み、日本とアメリカにおけるジャズの認識の断層を意識してそれを埋めるべく書かれた非常に意欲的な評論だと思う。1990年代以降グラスパー以前の現代ジャズの選盤も、的を射たものになっていると思う。本人は否定するだろうけどフィリップ・ストレンジの本やJAZZ THE NEW CHAPTERの影響も明らか。2014/10/25

ユーカ

28
これはいい! 発売の時系列に著者が選んだディスクが並ぶ。マイルスなどの例外を覗き、1アーティスト/グループで1枚という縛りがあって、1年が見開き1ページ分、そこに1枚だけ紹介。ディスク紹介だけじゃなくて、アーティストやバンドの解説もしっかりあって、しかも感傷的でなくサッパリしているのが性に合った。ディスクそれぞれに対する褒め言葉が全くちがっていて、それを楽しむという、もうひとつの面白い読み方もみつけてしまった(笑)。それと、「批評」ということはこの域まで達しないと出来ないことだとつくづく感じた。2016/05/12

moonanddai

8
いわゆる名盤ではなく、その時代を表すような作品でたどるものになっています。筆者曰く(「ジャズの歴史」と言われるものの)「主流とみなされたもの以外は隅に置かれるか排除される傾向にあ」り、「近年はジャズ正史と無関係の場所にあったジャズをルーツとする動きが活発化しつつある」と…。確かに60年代はフリージャズしかなかった風にも言われますが、そうじゃないジャズだってきちんとあったと言えます。又曰く、それらは「事象」であり、「歴史」への積み上げが薄かったとも…。これはジャズ史というより歴史そのものを考えさせられます。2025/01/03

とりぞう

2
サブスク時代、取り上げられるアルバムが直ちに聞けるのはスゴイこと。名盤ガイドがより一層楽しめる時代になったか。ただし、本書についてはレビューも短い分ありきたり。満足できる本ではなかった。2022/02/09

訪問者

2
これを読んで思うのは90年代以降のジャズをほとんど知らないということ。ウィントン・マルサリスあたりから聴いてみることにするか。2017/07/31

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