出版社内容情報
「幕府最大の頭脳」が辿った大波乱の人生! 坂本龍馬に、「大政奉還」「議会制」「万国公法」「憲法」などに基づく「大開国論」と呼ばれる新国家体制の基本思想を直伝し、大活躍させた男のシビれる生き様!
内容説明
龍馬も海舟も西郷も桂も師と仰いだ士。官軍の志士も畏怖し続けた徳川幕府最大の頭脳。
目次
第1章 原点は「もののふ」にあり
第2章 勝海舟との運命の出会い
第3章 流転の人生
第4章 近代政治への布石
第5章 一翁に心酔する志士たち
第6章 江戸城無血開城への道程
第7章 維新後に見せた複雑な胸中
著者等紹介
古川愛哲[フルカワアイテツ]
1949年、神奈川県に生まれる。日本大学芸術学部映画学科で映画理論を専攻。放送作家を経て雑学家となる。「万年書生」と称し、東西の歴史や民俗学をはじめ生理学や科学技術史まで幅広く研究。また、世界の映画大学とも言える「国際学生映画祭」の創設に加わり、新しい視点から芸術をバックアップする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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maito/まいと
11
幕末の英雄として名高い坂本龍馬だが、彼の実績の多くをオリジナル・戦形成の高さと定義しているものが多い。だが、行動力の高さはともかく、アイデアマンかどうかは疑わしいのが最近の定説だ(信長の楽市楽座、既に行われていたというのと同じ)実は龍馬の考えの多くは既に提唱されていた、しかもそれは敵方である幕閣の中にいた。本書では、なかなか光が当たらない幕府方・大久保一翁を取り上げた1冊。幕末ダイジェストになってしまい、中身が薄いのが残念。一翁にもっと焦点を絞って欲しかった。2015/11/24