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地震の癖―いつ、どこで起こって、どこを通るのか?

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  • サイズ 新書判/ページ数 190p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062725996
  • NDC分類 453
  • Cコード C0295

内容説明

“ここ”が列島を貫く知られざる地震の道!プレート説の「予知」はなぜ当たらないか。地質学と最新の地球内部画像・マントルトモグラフィが明かす衝撃の真実。

目次

第1章 「地震の起こり癖」を探る
第2章 地球の内部構造が明らかにする「地震の正体」
第3章 東アジアにおける地震の通り道
第4章 西日本の「地震の癖」
第5章 北陸・東北地方の「地震の癖」
第6章 関東地方の「地震の癖」

著者等紹介

角田史雄[ツノダフミオ]
1942年、群馬県に生まれる。埼玉大学名誉教授。埼玉大学文理学部卒業。東京教育大学大学院博士課程修了、理学博士。1967年から約40年間、南部フォッサマグナの山々を踏査して回り、火山・マグマが変動の主役であることを実感。1974年から埼玉大学に勤め、1979年以来、地震動と地質の関係を探ってきた。現在は「地震には地域ごとに異なる個性があり、その起因は地下の熱移送にある」と考え、「熱移送説」を追究している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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しゅわっち

12
面白かった。プレート移動ではなく、地球内部の熱移動で起きると解説している。著者が、地震学者でなく地質学者で、その知識と地震のデータから説明するので、わかりやすく納得する。プレート移動で中国の地震は説明できない。中国地震ニュースを見たときにそこまでは、疑いを持てなかった。地震は、地層の熱の流れやすい場所で起きる。九州で起きれば、時間が経ち関西で起きるのは、熱の流れによリ説明している。熊本地震の後は、関西で気をつける必要がある。磯田氏の本にも同様のことが書かれている。2019/04/27

nagata

1
プレート説を端的にスパッと切り捨てた後は、マグマ説とでもいえる「熱移送説」を、これまた明快に展開。おそらくこれからの地震を考える際の有力な仮説となりそう。権威にぶら下がっただけの無駄な研究などやめて(というか、はやく教科書から動くプレートの図を外して)関連研究が広まることを期待。2020/07/10

おりぜる@論文終わるまで読書可能時間激減

1
頂き物。地震の原因は、プレート沈み込みによる歪みの解消ではなく、マントル対流による熱輸送により加熱され、地殻が膨張し破壊されることによるもの、という持論を展開している。この説を支持するデータの列挙と説明がたくさんある。筆者は、既存のプレート説を否定する立場にあるように見えるが、地震の前後で陸地の運動方向が逆転することが、たしか人工衛星の観測により分かっていたと思うので、この点はプレート説に軍配が上がるのでは?と思う。素人意見だが。しかし、この説では、従来説明できなかって地震現象を理解できるようなので、2016/09/15

イガラシ

0
プレートが動くから地震が起こるのではなく、熱移送が原因で地震が発生する。今まではプレート・テクトニクス理論により、プレートの動きによって地震が起こることが前提だったが、それだけでは説明できないというのは確かだと思う。だけど、プレート・テクトニクスを完全否定するにはまだ時間がかかるのかなとも思った。もっと研究が進めば、今の常識が一気に覆る日も来るのかも。2012/06/08

aha7800

0
地震の癖 角田史雄 2012/04/20 読了 ★★★ 「スーパープリューム」覚えておこう。大陸内部の地震の説明や噴火と地震の関連と地域が移動していくことの説明は目からウロコが落ちる。2012/04/20

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