内容説明
北朝鮮の核、アルカイダのテロ!!現実化する脅威!日本のテロ対策最前線で、世界の大量破壊兵器と向きあってきた著者が、何が起こるかわからないいま、自分で自分の身を守るために不可欠な「生きた知識・情報」を公開。
目次
第1章 核によるテロ(この先一〇年は非常に危険な理由;アルカイダは「その機会」を狙う ほか)
第2章 化学兵器によるテロ(世界初、都市で起きた化学テロ;「知らなかった」ですまされない ほか)
第3章 生物兵器によるテロ(亀戸の炭疽菌;SARSの警告 ほか)
第4章 北朝鮮、イラクの核のテロ(フセインの極秘指令;「一発保有直前」状態 ほか)
第5章 実践・大量破壊兵器から身を守る法(爆弾のようなものが落ちたらしい;NBCR兵器への対処手順 ほか)
著者等紹介
井上忠雄[イノウエタダオ]
1935年、高知県に生まれる。1959年、防衛大学校を卒業、陸上自衛隊に入隊。1966年、大阪大学大学院工学研究科博士課程を修了。工学博士。防衛庁技術研究所で化学防護等を研究後、シカゴ大学客員教授、ジュネーブ軍縮会議日本代表団員等を歴任。1982年、防衛研究所教授、1990年、陸上自衛隊化学学校長(陸将補)に。1991年、退官。以後、大量破壊兵器問題、テロ対策等の第一人者として、国際会議や講演・講師等で活躍中
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感想・レビュー
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ドント
1
防衛大卒、防衛研究所と陸自化学学校長を歴任した防衛のプロによる一冊。「テロは日本でも確実に起きる! 第1章! 核によるテロ!!」といきなり速さが出すぎている点を除けば、余計な政治思想もなく徹底した現場主義の現実論で貫かれた本ではなかろうか。本書は2003年出版。「テロや攻撃でなく自然災害に対しても、日本の原発ってちゃんと対策されてるんですかね? されてねぇだろうなぁ」との旨の文章がありアー、と思った。なお著者はテロ防衛のNPOを立ち上げ、現在は名誉顧問。著書はこれひとつ。その一本独古ぶりには頭が下がる。2024/03/10