出版社内容情報
シリーズ累計100万部突破 魂を揺さぶる近未来スペクタクル巨編、ここに完結！
エリウリアス、マオの虐殺、森の民、寄生バチ……NO.6にまつわる全てを知った紫苑は、人間の未来をかけて『月の雫』へ向かう！
あさの あつこ［アサノ アツコ］
著・文・その他
影山 徹［カゲヤマ トオル］
著・文・その他
内容説明
崩壊する矯正施設から間一髪脱出した紫苑は、瀕死のネズミを救うため、イヌカシ、力河とともに市内に突入した。そこでＮＯ．６にまつわる全てを知った紫苑は、人間の未来をかけて『月の雫』に向かう。
著者等紹介
あさのあつこ［アサノアツコ］
岡山県生まれ。１９９７年、『バッテリー』（教育画劇）で第３５回野間児童文芸賞を受賞。２００５年、『バッテリー』全６巻で第５４回小学館児童出版文化賞を受賞した（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takaC
165
ついに（というか早くもというか）大団円。ん？大団円と言って良いのだろうか？うん、良いのだろう。予想していたあれこれはほとんど何もなかったけど、このエンディングは、これはこれで良しでしょう。でもやっぱり欲が出ちゃうなぁ。【210ページ/79'27"】2011/09/17
sk4
160
9巻にわたる長かった旅もついに完結！ この物語で作者のあさのあつこさんが本当に伝えたかったこと、それは感動のエンディングに描かれた、紫苑（♂）とネズミ（♂）のとっておきのチュウです。絶対！ ・・・（ネズミだけにチュウ？）//( ﾟдﾟ ) ｶﾞﾀｯ2013/01/31
エンブレムＴ
158
エンジンから炎を噴出し、燃料オイルを撒き散らしながら飛び続けている制御不能状態のジャンボジェットのような都市NO.６。パニックに陥る乗客達、慌てふためくハイジャック犯達をしりぞけ、少年２人が機体を胴体着陸へ持ち込んだ。そんな感じ。・・・紫苑とネズミ。２人の友情物語として読んでいた者としては「ここで終わりかい！？」と、なりましたが、未来を信じられる幕の引き方は、物語としては悪くなかったです。・・・あ。「きみに傍にいてもらいたい。望んでいるのは、それだけだ」って、紫苑！それ世間ではプロポーズの言葉だからｗｗｗ2011/10/28
やなせ きお
153
ついに最終巻。あさの作品は最後に失速してしまうのが本当に惜しい。起承転結の転の勢いを維持して結を迎えて欲しいとバッテリーの際にも感じました。伏線回収が雑で、大事だと思っていた再会を必ずすらあんなにあっさりと迎えてしまえるものなのか。面白く読ませては貰うのだが最後にいつもモヤッと感を感じずにはいられなくなる。全体的に流れが急で前巻までのドキドキしていた気持ちを置いてけぼりにされてネタばらしだけ済ませましたといった風に映ってしまった。ネズミと紫苑が別れを決めるというラストはいい。イヌカシの手紙も愛らしくて◎2012/10/27
とら
140
ついに大団円！気持ちが晴れやかだ。紫苑が作る未来...。良い方向に向かっていくとしか思えない！結局、理想都市とかいうのは、完璧には作れないんだと思う。たとえば規律が守られているとか、税率が低いとか、そういうものでは量れないんです。でも、せめて束縛されずに過ごしていきたいじゃないですか。生活していく中で、自分が生きやすい空間を作るんです。NO.6はその基盤からして駄目だった。でももう大丈夫。クロノスから西ブロックまでを渡り歩いて、人々の心を度々変えさせてきた紫苑がいるから！ネズミも見守ってくれてるだろう。2012/01/21
