内容説明
本書は、初めてクワインの名前を眼にする人にも理解していただけるべく、クワインの哲学の特徴がどのような点にあるのかを、できるだけわかりやすく説明している。
目次
序章 修業時代
第1章 カルナップとクワイン
第2章 ホーリズム
第3章 翻訳の不確定性
第4章 存在論とその相対性
第5章 認識論の自然化
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
踊る猫
29
クワインについてはまったく門外漢だったのだけど、本書はそんなぼくのようなトーシロにもていねいに彼の哲学の絵解きを(そして、彼自身の人生からちょっとした面白エピソードまでも)こちらに提示する。ここまでわかりやすく論理学を解説されても「わかったような……」と頭を抱えてしまうボンクラであることを恥じ入りつつ、しかしウィトゲンシュタインにも通じる言語哲学のパートはこちらの常識が覆されていく「目からウロコ」を味わえて収穫を得たと思った。だが、著者も念を押すようにこれは「使える哲学」だ。たんなる知的遊戯ではありえない2024/12/07
tk
0
アカン2015/03/18
★
0
クワインについての入門書。クワインの人生の軌跡をたどりつつ、ホーリズム、翻訳の不確定性、存在論的コミットメント、存在論的相対性、自然化された認識論などといったクワインの哲学のエッセンスが解説されていく。記述が非常に丁寧で、とにかく読みやすかった。また、巻末には主要著作ダイジェスト、キーワード解説、読書案内などもつけられており、読者への配慮が細かいところまで行き届いた素晴らしい入門書だった。それにしても、様々な逸話(2年で修士+博士過程を終えるとか)を見るにつけ、クワインの凄まじさを思い知らされる。2013/12/31
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