講談社文庫<br> 猫は知っていた・濡れた心―江戸川乱歩賞全集〈2〉

講談社文庫
猫は知っていた・濡れた心―江戸川乱歩賞全集〈2〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 580p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062638760
  • NDC分類 913.68
  • Cコード C0193

内容説明

仁木兄妹が下宿した病院で起こる奇怪な失踪、殺人。事件のたび出没する黒猫は何を目撃したのか。兄妹探偵の緻密な推理が冴える。(『猫は知っていた』)。女子高生の純粋な同性愛を阻む悪意、そして殺人事件。日記や手記を取り入れた斬新な構成が人間関係や動機を際立たせる文学的探偵小説。(『濡れた心』)。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Yu。

29
知性と教養を兼ね備えた植物オタクの兄 雄太郎&丸い体型はご愛嬌、運動神経抜群なのはいいが、おっちょこちょいな面が玉に瑕な音大生の妹 悦子といった凸凹兄妹が難解な事件に挑むシリーズ第一弾 仁木悦子「猫は知っていた」。その憂いを帯びた瞳に見つめられると誰もが心を奪われるという魔性の少女に魅せられた者達の不幸が描かれる 多岐川恭「濡れた心」という二編が愉しめる一冊。初読みの「濡れた心」は、恋に恋する乙女の物語が一転、欲望渦巻くダークな群像劇へと変わりゆく様が面白い‥ ちなみに二編の共通点はどちらも“兄”が優秀。2019/07/09

mintia

11
「猫は知っていた」は、仁木兄妹の活躍が面白かった。 「濡れた心」は、女子高生の同性愛なので興味が湧かないテーマだったが読みやすく楽しめた。2017/08/23

ソルト佐藤

6
「猫~」を読むために。図書館にはこちらしかなかったので (笑 「濡れた~」は既読済。「猫~」は、正直、ライトなのりのミステリーの嚆矢くらいかと思っていたら、ガチ本格でした(笑 しかも、論理的な部分のこだわりや、自然科学の知識も豊富でびっくり。同時に抜け穴があったりとか(当時でも)古いところもなんかある。トリックもこれでいいのかな?と思いつつも、タイトルどおりまさに『猫が知っていた』犯人の動機は意外にも現代の方がありそうな気もする。2019/12/23

エチゴヤ

6
「猫は知っていた」目当て。存在は知ってるけど読んだこと無い名作を読破しようシリーズ。ああ、面白かった!いや、面白いというのには語弊があるというか雰囲気が意外と重いし展開はなんだか微妙な気もするのですが、しかし面白かったです。さくさく読める系。この兄妹のシリーズを読むのが楽しみです。2014/08/28

3
L2016/09/15

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