講談社文庫
七回死んだ男

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  • サイズ 文庫判/ページ数 358p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062638609
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

どうしても殺人が防げない!?不思議な時間の「反復落し穴」で、甦る度に、また殺されてしまう。渕上零治郎老人―。「落し穴」を唯一人認識できる孫の久太郎少年は、祖父を救うためにあらゆる手を尽くす。孤軍奮闘の末、少年探偵が思いついた解決策とは。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

W-G

593
トリック自体は単純で解りやすい作品ですが、設定のユニークさと、ヒサタロウくんのユーモラスな語り口が最大の魅力だと思っています。今まで読んだミステリの中で一番笑った作品です。私は普段は小説読んで一人で笑ったりしないのですが、コレはほんとに笑える。改めて考えると、西澤さんは本当に振れ幅の大きい作家さんです。

サム・ミイラ

413
知らなんだ。同じ高知市出身でしかも同学年。いやが上にも親密感が涌きます。それにしてもこの若さはどうだ?書かれたのが約二十年前とはいえ内容といい文章といいまるで二十代。そうなんだよ!昭和三十五年生まれは若いんだよ!と呟きながら読了。感想としてこれは「ミッション8ミニッツ」に近いかなと感じました。同じ過去を繰返し関わり方を変え未来を変える。あちらは設定が無理過ぎて納得出来なかったけれどこちらは「体質」の一言で片付ける潔さが良し!仕掛けも伏線も効いていて読後感も良い。間違いなくミステリ史に残る傑作。お勧めです!2016/09/13

青乃108号

353
楽しかったです。とっても。主人公の久太郎の「反復落とし穴」体質。自分で選べないのが煩わしいところではあるけれども、ある1日の体験を9回反復してしまうという。しかも途中で自分の行動を修正する事で結果を変えてしまう事も可能であるという。今回は正月2日。祖父が自ら興した事業の後継者を決める為一族を召集する日。そんな大事な日に祖父が殺されてしまう。久太郎は何とか殺人を阻止すべく犯人とおぼしき人物を監視するがそれでもやっぱり祖父は殺されてしまい。以下同文。段々骨肉の泥試合の様相を呈してくる後継者争い。さあどうなる。2026/08/18

ehirano1

288
終ってみると、ミスリードに次ぐミスリードは実にお見事でした!一方で、この「ループ(何度やっても祖父を救えない、何度やっても家族の関係は改善しない、何度やっても恋はうまくいかない)」自体が何かのメタではないかと。つまり、「同じ失敗を繰り返しながら成長する思春期」のメタとして捉えると、「大人になるとは、世の不条理を受け入れること」という成長物語に加え、「家族という共同体の不完全さ」 と 「記憶の不確かさ」を描いた物語だったのかもしれないと思いました。2026/10/03

nobby

237
まずは同じ日を繰り返す主人公でなく死者をタイトルにしてるセンスが面白い。それほど思い入れのなさそうな祖父を、反復する一日を少しずつ変えながら、どうにか生き延びらそうと悪戦苦闘するキュータローが滑稽(笑)最初は7回同じ日を繰り返すのは飽きが来るのではと感じていたが、あえて短い章の繰り返しで読ませてしまうのは素晴らしい。最後のオチもなかなか面白かった。しかし年齢描写など人物関係はいまいち具体的に浮かばない…2014/11/10

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