内容説明
プノンペンの休暇は、突如勃発した内戦で破られた。ほうほうの体で逃げ出したベトナムにかつての面影はなかった。つきまとう怪しい女、ポンビキ、ドラッグ。一体どこへ行けば安寧の地にたどりつけるのか。コロンボ、上海、マニラ、バリ…夢と幻滅が線香花火のように点滅するせつなくハードな旅。
目次
第1章 トンレサップの黒い雲
第2章 サイゴンの憂うつ
第3章 撲はいつもハングリー
第4章 スアミの涙
第5章 ビルマの親切
第6章 ヤングガール・インフレーション
第7章 泥の国
第8章 峠を越えて
第9章 ピンクのアオザイ
第10章 ポン引きたちのメロディ
第11章 アナベルのシロイコナ
第12章 中国不思議世界
第13章 上海のコーヒーガール
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のうみそしる
1
素晴らしい写真。一家に一冊。2021/01/24
かたず
0
「いまだったら、ただよ」2013/08/12
エヌる@遅れてきたルーキー
0
東南アジア中心の旅行記で、旅行先での「人との触れ合い」に重きをおいて書かれているのが特徴。これはフィクションでドラマか映画の一部分を切り取ったんじゃないかというくらい出来の良い下りがあったりする。旅人と娼婦という関係である以上訪れないハッピーエンド。紀行文というよりアジア各地を舞台にしたオムニバス小説といった方が近いかもしれない。2019/04/26